館 カレンダー『北国の小さな物語』作品全集
★1999年 3月★
『星空のかなたへ』

深き冬の夜に
ぼくはただ一人、銀河の動きをじっと見つめている。
そんなときいつも思うことは
この自分の立つ大地のめまぐるしい回転と
かなたの銀河の描く無限時間の回転とのアンバランスのことだ。
今ぼくは有限の時間に支配されている。
しかし、今ぼくが見つめているものは、無限の時の流れだ。
ぼくの夢は、いつかあの無限の時の流れの中を旅ゆくことなのだ。