館 カレンダー『北国の小さな物語』作品全集
★2000年 3月
『春の予感』

この作品は函館近郊にある大沼という沼の姿。
長い冬の終わり頃
あれほど厚かった沼の氷が
流れ込む川のぬくもりによって溶かされようとしている。
そしてこの後どうなるのかと想って
毎日通って沼の氷が溶けゆく姿を観察してみると
なんと時間単位で沼の氷はその姿を変えていく。
氷たちは溶けた水の流れと春風に押され
軽快な音をたてながら動き,そしていつのまにか消えていった。