函館から東に60kmのところに八雲町という街がある。 八雲というのは1週間に8回曇るというところから来た名前だ。 そのせいか、八雲は畑作は少なく、酪農が盛んな街である。 遊楽部岳流域には、遊楽部川が流れる。 サケが回帰する川としてよく知られている。 遊楽部岳は奥深い山で その山麓は、美しいブナやカエデに覆われる 「ヒグマの巣」のようなところだ。 久しぶりに気持ちのいい春の日光を浴びながら ヒグマも人も、河畔の柳の木までもが 生きる喜びの中で輝いている。