夢にまで見て この日が来るのを待った。 雨が上がり、待望の晴れ間が広がる。 大雪山上空の夜空は、申し分なく黒く透明だ。 白鳥座は入り乱れた銀河に身をひたし 大空の雄大な時の流れの中を飛翔する。 そして、銀河の流れは伝説のごとく 織姫と彦星の間を分かつように雄大な流れとなり 南に控える射手座の星を飲み込み、膨らみを増す。 ぼくはこの一枚に、全精力を傾けた。 どうか、心ゆくまでこの一枚を観照して下さい。