冬の日本海の暮らしは厳しい。 しかし、そこに生まれ、そこで生き、そしてそこで死んでいく……。 そんなけなげな人の生が、そこで確かに営まれている。 吹き付ける冷たい潮風、荒れ狂う吹雪、垂れ込める暗雲。 彼等は、その厳しい自然の最前線に暮らし 不平をもらすこともなく、自分の運命を受け入れる。 そんな生活の明かりが窓から漏れいでる。 寒さの中の小さなぬくもり。 なんと尊いものなのだろうか。