館 カレンダー『北国の小さな物語』作品全集
★2003年 2月
『窓明かり』

冬の日本海の暮らしは厳しい。
しかし、そこに生まれ、そこで生き、そしてそこで死んでいく……。
そんなけなげな人の生が、そこで確かに営まれている。
吹き付ける冷たい潮風、荒れ狂う吹雪、垂れ込める暗雲。
彼等は、その厳しい自然の最前線に暮らし
不平をもらすこともなく、自分の運命を受け入れる。
そんな生活の明かりが窓から漏れいでる。
寒さの中の小さなぬくもり。
なんと尊いものなのだろうか。