北海道道南の町、大野町の奥に ひっそりと静まりかえる樹木の世界がある。 街の喧噪は皆無ではないが あたりは木霊の憩う神聖な世界である。 3月、ようやくお日様が北に帰ってくる。 待ちに待ったその日、その瞬間 今だ緑の葉をまとわぬ細い枝を振るわせて 彼らは皆お日様の回帰を祝福する。