ふと車の窓を開けると、なんだか幸福な風に包まれることがある。 この時もそうだった。 霧多布から落石岬にかけてのこの海岸線は いつ訪れても、何があるというわけではなく その代わり、いつもそこには幸福な気配がある。 そんな幸福の牧場を白馬が翔る。 楽しそうに、幸せそうに… 白馬は翔ていく。