館 カレンダー『北国の小さな物語』
★1999年 10月★
『夏空にむかって』

函館の郊外はブナの北限にあたる。
そのブナの北限地に、美しいブナの牧場がある。
100年を超えるブナの樹木があちこちに点在し
ブナの葉の揺らめきが、牧場にわたる風の姿を伝えている。
作品は、このブナの牧場の深まりゆく秋の一日、その終わりに
夕陽がブナの紅葉を更なる美の次元に高めたその瞬間のものである。

[実りの季節]
 北国の5月は、山菜採りの季節であり、自然界は山菜で満ちあふれる。それに対し、秋10月は、木の実、キノコなど自然界はその彩りと共に多くの者に秋の実りを贈る。この時期、ぼくたちは、山ぶどうの実を求めて
山野を走り回り、その山ぶどうの実から一年分の山ぶどうのソースをつくる。これを機あるごとにヨーグルトに混ぜたり、パンにつけたりして楽しむわけだが、その甘ずっぱい味は、びっくりするくらいおいしい。この山ぶどうをはじめ自然界にはおいしい食べ物が豊富にある。それに加え、身の回りにもおいしい食べ物がいっぱいあるので、そのことを考えると、幸せで胸までもいっぱいになる。