館 カレンダー『北国の小さな物語』
★1999年 6月★
『白いリラの花』

ライラック(Lailac)は英名。フランス名は「リラ」と言う。
ライラックにはピンクと紫の他に白い花を咲かせるものがある。
白いライラックの花言葉は「美しい契り」
サッポロで6月になるとライラックの花が咲き薫り
初夏の風はライラックの甘い香りを運ぶ。
ある札幌の公園にライラックのつくる「香水のトンネル」がある。
そこを歩いているとあまりの香ぐわしさに頭がぼぉーっとしてきて
香水のトンネルをぬけたそのむこうに、夢の世界が待っているような気がします。

[香水の季節]
 北国の6月は甘い薫りで満ちあふれる。白い可憐な花を無数につける野ばら(レースライン)。花びらのひとつひとつが。の形をしてとても愛らしいハマナス(ロサ=ルゴサ)そして、写真のリラの花(ライラック)と、アカシアの花である。いずれも派手な花ではなく、質朴な印象をうけるが、その芳香は独特で甘く香ぐわしい。そしてこの自然界の咲かせる花に加え、中旬を過ぎるとバラが咲き始め、オールドローズやイングリッシュローズを中心に、初夏の風は甘い芳香に満ちあふれる。まさに北国の6月は、香水の季節と呼ぶにふさわしい。