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【カッコウ】
北国でカッコウの声が響き始めると初夏の訪れを感じます。その声は しっとりとした初夏の静寂の世界を淡々と歌いあげるかのようです。 函館の街を見おろす小さな丘のうえに二本の樹が寄り添っているところがあるのですが,そこへ行くときまってカッコウが憩っていて,樹の中から,カッコウ〜♪♪カッコウ♪♪と聴こえるものですから,まるで樹が歌っているように聴こえるのです。まるで時の流れが止まってしまったかのような静けさの中では,ときどき吹いてくる風に揺られる木々の葉のざわめきとカッコウの鳴き声だけが聞こえてくるのです。 |
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