館 カレンダー『北国の小さな物語』
★2001年 11月
『晩秋の道』

秋風にさそわれて秋の道を行く。
絶対的な冬の訪れを予期し
張りつめたこの季節の道の途上
ある者は旅行き
ある者は生活をしつらえる。
秋深まりし頃
やさしくまた道は続いていく。

【倒木更新】
倒木更新というのは北国の針葉樹の子供たちが育っていけるのは、枯れて倒れた親というか、お爺さんの木の上だけだということです。それは土の上には暗色雪腐病菌という菌がいて、針葉樹の子供たちをみんな殺してしまうのが主な理由です。ところがお爺さんの体の上にはこの菌もいないし、苔蒸していて夏でも水分切れになってしまうことも少なく、周りよりも高いので光も当たりやすいといったことがあって針葉樹たちはお爺さんに守られながら大きくなっていきます。森に行くことがあったら、倒木の上を注意して見てください。面白い発見がありそうですよ。