函館の郊外に大野町という街があって そこにはブナの美しい牧場がある。 その牧場は冬になると 車では行くことができなくなる。 そのため 冬の牧場は人の気配を欠き 雪と木の聖域になる。 人が生きるには この底知れぬ静寂が貴重なのだ。