館 カレンダー『北国の小さな物語』
★2002年 2月
『たゆまぬ流れ』

冬の森の中に入ると
何もかもが呼吸をやめて
まるで時間が静止したかのようだ。
しかし、その静寂を破るものは
小鳥の声と、微かな風と、落雪と
そして、たゆまぬ水の生動だろう。
多雪地帯では、積雪の底近くでは
絶えず雪は解けて水に変わり
それが川を満たすのだという。
冬の森深くに入りて、水の流れを見る。
冬の森に一人いて、鳴りやまぬ水の音を聴く。

【山登りのすすめ】
ぼくはどちらかというと山登りは不得意です。だけど、山は大好きです。どうしてかというと、山の上には花が咲いていたり、気持ちのいい空気があったりするからです。この他にも山の道具が好きだからという理由もあります。ジャケット、テント、シェラフ、コンロ、リュック、靴、食器……と、たくさん山の道具があって、その中から自分のお気に入りの道具を揃えていくのは楽しいからです。そして、各人が独自に編み出した、軽量化や食べ物の工夫、楽しみ方などの話しを聞くことも面白いことです。北海道でも、山小屋やテントで泊まりながら旅すると、今まで知らなかった秘密の世界に出会うことができます。さあ、冬のうちから準備して、軽い体と、強い足をつくって夏に備えましょう。