館 カレンダー『北国の小さな物語』
★2002年 3月
『春の予感』

3月にはいると
太陽は天の赤道を南から北に越え
魚座の領域に入る。
そして春分点を越えると、
日一日と昼の時間が長くなる。
春の到来である。
だが、北国に本格的な春が来るには
あと、一月という長大な時間が必要である。
長い長い冬の最終楽章である。


【春分点】
天の赤道と黄道(太陽の通り道)の交点で、太陽が南から北へ横切る点が春分点です。太陽が春分点にある時が春分の日で、今の暦では3月21日頃になります。現在、春分点は魚座の西部にあって、太陽がその春分点を南から北に越えるとその日から昼の時間が長くなって、日増しにお日様の温もりを感じるようになるのですね。しかし、2000年前のギリシャ時代に春分点は牡羊座にあったので,今なお春分点は牡羊の頭を形取った のマ−クで表しています。この春分点の移動は地球の歳差運動のために起こり、年50″の割合で西へ西へとずれています。そして、歳差運動の周期26000年が経つと、再び魚座に戻ってきます。