●有〜ぽん(山下有情)
有〜ぽん。ぼくの子供。
コールマンのガソリンコンロに夢中。
僕達はお金を浮かせるために、有〜ぽんが2歳頃からガス屋さんとの契約をやめ、全ての炊事をガソリンコンロでやるようにした。
しかし、ある時、漏れたガソリンに引火してコンロが燃え上がった。
「有〜ぽんやばい!」と言って、彼を抱きかかえて僕達は逃げ、燃え尽きるのを待った。
それ以来、彼は燃え上がること、爆発することに尋常ならぬ関心を抱くようになり、興味と恐怖とを合わせ持つようになった。
ある時、悪さをしたので、火をつけるよ!とおどかしたら、彼はさっさと、出て行くことを選んだ。2歳の子供が火をつけられたら終わりであることを知り、その結果、家を出た方が助かるだろうと判断したのだろう。