館の四季 春 Spring-1
● 春 Spring-1
春が来た!至福の季節である。
ある時町役場から委託を受けた除雪の威張った人が来て、この桜の枝が除雪のじゃまになるから、切る!と言ってきた。それで、僕は除雪のじゃまになるならその部分だけ切ればよいから、除雪車をここまで持っておいで。と言った。すると、そのまま彼は来なかった。

その後、ある宅配便の若い衆がものを届けに来た。すると、バックで丘のうえの小さな写真館に近づいてきた。「どうしたのか?」と聞くと「桜の枝が当たると思って避けてきた。」とその若い衆は言った。

そこで、僕はその若い衆に、「あなたは心の優しい人だ。きっと桜も喜んでいる。この桜は御覧のようにものすごくたくさんの花をつけているだろう!これはもうすぐ天命を終えようとしているからなのだ。」と教えたら、彼はものすごく良いことをしたと言って、帰っていった。

無論、彼が帰った後、宅配便の会社にすばらしい社員がおられることを報告した。このような些細な心遣いが会社の運命を握るのだろう。僕はたまに出会うこういう心優しい人の何かの役に立ちたいといつも思っている。

庭に咲くクロッカス。何年か前に慶ちゃんが植えたものが増えた。福寿草とクリスマスローズと共に春一番に咲く可愛い可愛い花である。以前、星野道夫がアラスカの原野に咲くクロッカスを撮っていた。僕もいつか野生のクロッカスを写してみたいと思う。
春一番に咲くエゾムラサキツツジとその白花。この白花の方は、有〜ポンが生まれたときに、森町の波多野農園のおじさんに有^ポン誕生記念でもらったもの。春一番に咲く白い純粋潔白に育つようにとの祈りが込められている。
ひな菊の小径。僕はひな菊増殖隊長!である。ひな菊だけを優遇して雑草を抜いて、そこにひな菊が繁殖できるように手を貸す。その影響下、丘のうえの小さな写真館の庭にはひな菊がとても多い。
たまに、庭にキジが遊びに来る。