写真教室
●絞りの役割
 この絞りというのは、人間の目の場合虹彩にあたり、虹彩が大きくなったり小さくなったりして、目の中に入ってくる光の量を調整している。
この原理を利用して写真のレンズに応用したのが絞りであって、フィルムに達する光の量を調節している。

左のレンズにある、2.8 4 5.6 8 11 16 22という数字の並びがそのレンズの絞りを示していて、数字が小さいほど絞りの穴は大きく、数字が大きいほど絞りの穴は小さくなる。

で、実際には絞りの役目はフィルムに達する光の量を調節と同時に、被写界深度の調整、すなわちピントの合う範囲を調整している。
このことが絞りの一番大きな役目である。

つまり、絞ればピントの合う範囲は広くなり、絞りを開けばピントの合う範囲は狭くなる。

この絞りの原理についてこれから見ていこうと思います。

絞りによるピントの合う範囲の変化
絞りF2.8 開放〉
絞りF2.8 開放

絞り羽は全く使わず絞りをめいっぱい 明けた状態。「絞り開放」と言う。

ピントは全て慶ちゃんに合わせている。背景の木や家のぼけ加減に注目してください。
絞り F4
だいぶ家の窓枠などがはっきりしてきた。
絞り F5.6
絞り F8
さらにはっきりとしてきた
絞り F11
もっとはっきりしてきた
絞り F16
もっともっとはっきりしてきた
かなり後ろまでピントが来た。
絞り F16
以上のように、絞りの大きさを変化させることで、ピントの合う範囲が変化していく。

◆F2.8開放ではピントの合う範囲は非常に狭いために、慶ちゃんにピントを合わせると背景はすっかりぼけてしまっている。

◆F16まで絞ると、慶ちゃんにピントを合わせたにもかかわらず、背景の木立や家までだいたいピントが合っているように見える。

このように、絞りを変えることで、ピントの合う範囲(被写界深度)を狭くも広くもできる。

このことを利用すると、上の作例のように、背景をぼかした写真独特の表現が可能になる。

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