撮影機材
スーパーエルマーR15mmf3.5
スーパーエルマーR15mmf3.5

このレンズを買った当時、
まだライカで風景をやっていく自覚はなく
ハッセルブラッドの予備としてライカを位置づけていた。
そのためには、ハッセルブラッドでは撮れない画角を撮れる
本レンズがどうしても必要だった……。

特に北天の日周運動で、水平線を歪めることなく北斗七星とカシオペアをペアーで一つの画面に入れて撮ることは
僕の積年の願いであったので、この画角111°の
スーパーエルマーR15mmf3.5がほしかった。

この他にも、五稜郭の全景写真、並びに函館夜景のダイナミックな写真など
中判では撮れない広がりのある写真を撮るために何が何でもほしかったのである。

このレンズは聞くところによると
ツアイス製造のレンズだそうで、ディスタゴン15mmのライカバージョンだそうだ。

その後のスーパーエルマリートR15mmf2.8ASPH.もシュナイダー製で
ライカはこの画角のレンズを無理して造らず
得意なツアイスやシュナイダーに委ねている。
潔い態度と思う。

ただ画質はと言うと
最近(2012年現在)の他メーカーの超広角を使用したことがないので比較できないが
本レンズの解像力はいまいちに感じる。
ディストーションは良く補正されていて
水平線を画面のどこに持ってきても全く気にならないほど優れているのに、
解像力の悪さはとても気になる。

特に夜景などを撮ってみると、解像力の乏しさが気になって仕方がない。
自分の使っているレンズだけがこんなに悪いのか
それとも他のスーパーエルマーR15mmf3.5はもっと良いのか、
また、他のメーカーの15mm付近の画角のレンズはどうなのか、
色々と気になって、未だに落ち着きを見せない画角である。

今のところ、良い解決案は見いだせておらず、
心が満足してくれる超広角が撮影できるレンズと一日も早く出会ってみたいと思うばかりだ。
スーパーエルマーR15mmf3.5のカラー作例 1
上の写真は北海道道南にある冬の大沼と駒ヶ岳を撮ったものです。
冬であるため、沼は凍り、その雪原の上からの撮影です。

ここから見る駒ヶ岳の方向は北西にあるわけですが、
北西に見える駒ヶ岳と、南西の空を中心に染める夕焼け空が同時に撮れています。
つまり、普通の画角のレンズではありえない
北から南西までにかけてを一度に撮影できているのです。

この写真で、太陽が写っていたらもっとわかりやすかったかもしれませんので
もしこのレンズの画角の広さがどれほどなのか
もっと上手く撮れましたら、載せたいと思います。
スーパーエルマーR15mmf3.5のカラー作例 2
これは函館山から朝撮影した函館の街です。
この写真もスーパーエルマーR15mmf3.5により
広々と撮ることを目指しています。

この日は朝になると突然南風が吹き始め
こうして津軽海峡の方(右側の弧に沿った海)から次々と雲が渡り始めました。

この雲の様子を撮るには
実はスーパーエルマーR15mmf3.5でも
入りきらなかったほどで、
もっと広く撮れるレンズがほしかった程です。

ここに人の目の画角に近い函館夜景の写真と並べますので
良かったら比べてみて下さい。