撮影機材
エルマリートR19mm
初めて広角レンズの魅力を教えてもらったレンズ
エルマリートR19mm

丘のうえの小さな写真館のエルマリートR19mmは新型の方で
残念ながらライツカナダ製の旧型エルマリートR19mmは使ったことがなく
ここではコメントすることができません。すみません。

それでこの新型のエルマリートR19mmですが、
とても階調豊かなレンズで、しっとりとした写りで、
初めてこのレンズを使ったときには、
これ、本当に広角レンズなの?」と驚きました。

それくらい気に入ったレンズで
ライカを使いたいと思わせてくれる代表的なレンズです。

ただ、残念なのは、この純正のフードではケラレがでます。
また開放で撮ると、四隅の急激な周辺減光で苦しみます。

もう少し前のレンズを大きくして
周辺光量を保持してほしかったと思うことが度々あります。

ただ、ヘリコイドなどは本当に滑らかで
使っていて本当に気持ちがよいレンズです。
エルマリートR19mm作例 1
初めてエルマリートR19mmの真価を感じた作品。

この写真は函館の立待岬を完全な逆光で撮ったものですが
この写真での雲の部分にしっとりとした階調があり、
フィルムスキャナで取り込んでも、
ぼけたり、乱れたりすることなく、そのままぐんぐんと伸びていきました。
これには正直驚くわけで、本当にこれ35mm判の広角?と思いました。

この作品が初めてエルマリートR19mmに驚いた写真です。
エルマリートR19mm作例 2
写真ポストカード シリーズ大沼より『早春の夕暮れ』です。

この写真でもエルマリートR19mmの滑らかな階調を感じさせてくれます。
特にこの写真はフジフィルムのベルビア100Fというひときわ滑らかなフィルムを使っていますので
他と比べてもずいぶんと滑らかです。

富士のフィルムは全体に微粒子でシャープなフィルムが多いのですが
ライカと組み合わせて使うと、こうした階調が良い他に
驚くほどシャープな仕上がりをして

ああ、中判カメラいらないなあ〜なんて思わせてくれます。
エルマリートR19mm作例 3
2008年丘のうえの小さな写真館ポストカードより
『冬の五稜郭』
という作品です。

実はエルマリートR19mmを買った第一の目的は
この五稜郭を撮るためでした。
それまで僕はライカではエルマリートR24mmしか持っておらず
五稜郭全景を撮ることができなかったのです。

それで長い間このエルマリートR19mmが中古で出るのを待つなど
手に入れるのにかなり苦労しました。

でもその甲斐があって、こうして五稜郭全景の美しい写真を撮ることができ
とりあえず大満足でした。