旅のテクニック
 ★4.ご飯を炊く
 旅を長く続ける中で、ご飯をうまく炊くことは何より大切なことである。なぜなら弁当や店屋物を続けていると味が濃いために必ず飽きて、精神的に萎えて精神性を維持できなくなるからだ。無論、精神だけではなく、体の不調となって表れることもある。
 だからまずはお米を持って旅することは重要である。お米さえあれば、おかずなどなくとも、塩や醤油やのりなどの乾物とだけでも一晩越えることができる。ご飯はうまく、頼もしい存在だ。
 また、意外とお米も地方色が強く、地方のお米が全て全国的に流通しているとは限らない。すなわち、地方を旅していると、その地方地方で案外魅力的なお米と出会うこともしばしばであり、その地方独特の見たこともないようなお米を買って、食べることは旅のまた一つの楽しとなる。
 撮影は夕方遅くになることが多く、たいていの夕飯は真っ暗になってからのことが多い。上の写真の中央で青い炎で盛大に燃えているのがガソリンコンロで、みそ汁などを造っているところ。
 また右手のかすかな炎のものがご飯をとろ火で炊くガスコンロ。
みそ汁の具はもっぱらじゃがいもと玉ねぎが多く、なぜかこの組み合わせが一番飽きが来ない。
みそ汁。今日は椎茸入りである。
 ご飯を炊き、みそ汁を造り、たまには魚なども焼いて遅い夕飯である。
せめてこの時くらいは明るく食べたいと思うのだが、今のところLEDのヘッドライトを車の回りにぶら下げて、ライトアップするように最近は食べている。
ご飯を炊くのは、上の写真にあるアルミ製のワッパである。本当はステンレスのものが欲しいのであるが、今のところこのアルミ製の曲げワッパを用いている。
 上の写真にように、ご飯は4リットルのペットボトルに入れて、車の座席の下の定位置に置いて持ち運んでいる。
お米は上の写真のように水と同じく焼酎のペットボトルに入れて持ち運ぶ。
 なかなか良い方法なのだが、唯一の欠点はお米が減るのが目に見えるので、自分たちがいかにたくさんご飯を食べているかを直に感じてしまう。
 すなわち、
「丘のうえのごくつぶし隊」という命名は、こういったお米の減る速度の速さの割りに、あまり多くの仕事がこなせないところから来ている。