旅の空の下から
駄菓子
秋田県のどこかで駄菓子屋に入る。昔懐かしい風情の店構えが目に入ったので、入ってみることにしました。
店内も懐かしい風情である。
僕が小さい頃にはこんなところはどこにでもありました。
珍しくもなんともない店でした。
しかし、これら駄菓子屋はものすごい勢いで無くなっていきました。
当時の写真家は何をしていたのだろう。
フィルムがなかったのか。それとも気づけなかったのか。
もっと駄菓子屋が記録されていても良いはずですが…。
 有〜ポンがこの店で買ったのは、これだけ。
僕らにしてみればゴミと同じようなほどの価値しかないが
子供には黄金の価値を秘めたものに見えるようです。
子供の目はまるで魔法のメガネを通してものを見ているように感じる。

例えば、これに比較したいのが、ライカ。
ライカのレンズやカメラの造りは見事です。
こうしたカメラやレンズになれてしまうと、
国産の造りは皆、華奢に見える。
ライカに魅せられると他のものがよく見えなくなる。

「見る目ができてきた」とも表現できることでしょうが、
これは自分が大人になってしまい、
ゴミが宝物に見える子供の目線を失ったことであるとも言えます。

大人は本物を求める。それはそれでよいかもしれません。
子供は「子供だまし」と言われるように、ころっと偽物にだまされる。
だが、両者、どちらも良し!

 有〜ポンはこうして、旅先で懐かしい風情に色々と出会っていきます。
学校では決して教われない過去、未来、現在のできごとに触れていく。
実践こそ何よりも強い!