館 星空への想い
星空への第一歩No7
赤道儀
 次に赤道儀について話そう。
赤道儀とは「せきどうぎ」と呼び、地球の自転をキャンセルする機械である。この赤道儀はモーターにより地球の動きに合わせて非常にゆっくりと動いてくれるので、地球の自転の影響を受けずに、星を見たり、写真を撮ったりすることができる。

 ちょうど上の写真で黄色い線で囲んだところが赤道儀であり、写真に書いたようにその軸を北極星にむけてやることで、赤道儀はこの軸を中心に地球の自転と同じ速度でゆっくりと回転していく。

 この時、赤道儀の良し悪しはちゃんと地球の動きに合わせて正確に動いていくかどうかで、粗悪な赤道儀はふらふらしてちゃんと地球の自転通りに動いていかない。

 

星を見るのに赤道儀は必要か?
 ただ、赤道儀は重くて持ち出すのがいやになる機械である。ただ、漫然と星を見たいときなどには、できれば持ち出したくないのが人情である。

実際、倍率を低くして眺めるとき、実は赤道儀は必要ではない。すなわち、星雲や星団を漫然と探して、眺めるときには赤道儀を持ち出す必要がない。しかし、倍率を上げて見るとき、すなわち惑星などを見るときや多人数で次から次に見ていくときなどには重宝する。

 また、写真を撮るときには、赤道儀は絶対に必要である。しかも精度の高い頑丈な赤道儀が必要である。この点からも漫然と星を眺めることに対して、写真を撮る時には完全な体勢が必要であり、精神的に気合いがいる。

モータードライブ
上の写真の黒いのがモーター。歯車はモーターの規則正しい駆動を赤道儀本体に伝える。  上の写真の茶色いのが電池ボックス。左手の赤黒のボタンが付いたものがコントロールボックス。
 コントロールボックスは赤道儀の誤差を修正したりするのに使う。最近のものはもっと高性能になっているが、その分電池をバカ食いする。
 最近の赤道儀にはたいてい上のようなモーターが取り付けられ、自動で地球の自転に合わせて回転してくれる。その昔は、こうしたモータードライブなどはないか、あっても高嶺の花であった。
 昔は右の写真にあるような回転ノブを地球の回転に合わせて手で回していた。

 しかも写真を撮る時などにも、手で回していたのであり、大変な苦労の末に、一枚の写真を撮影してのだろう。

 また、僕が最初に買った赤道儀などには肝心の極軸望遠鏡すら入っていなかった。この極軸望遠鏡は赤道儀の本体に入り、北極星の方向に向けて北極星を導入することをサポートしてくれる小型望遠鏡である。

 これがないと正確に北極星と赤道儀の回転中心を合わせることできず、不正確にしか合わせることができない結果、星を見ている最中から星が移動を始め、大変に不愉快な思いをする。

 しかし、これも低倍率による観望や時によっては、高倍率の惑星や月の観測時でもなくても何とかなることが多い。

 つまりは、この極軸望遠鏡が必須なのは、写真撮影時に置いてであり、写真を撮るためにはこの極軸望遠鏡を使って正確に北極星を導入し、完全に赤道儀の回転軸を一致させなければならない。

 厳密には北極星は真の北極からずれ、北極星ですら真の北極を中心に回転しているので、この極軸望遠鏡ともう一つ北極星の時角を読みとる目安を用いて正確に北極星を導入する必要がある。
 この作業は「極軸合わせ」といい、写真を撮る上で一番大切な作業で、これを怠ると星は点像にならず写真にならなくなる。

極軸望遠鏡はたいへんありがたい。かつて僕の赤道儀にはこれがなく、追加して買うにはあまりに高く、写真撮影をあきらめたいやな思い出がある。
赤道儀背面。ここにあるノブなどを調節して赤道儀をかすかに動かして、正確に北極星を導入する。
No.8