館 星空への想い
星空への第一歩No9
星空の写真撮影
 星空の写真を撮る場合には、大まかには次に3通りの撮影方法がある。
■普通のカメラ三脚にカメラをのせて撮影する方法
 カメラ三脚にカメラをのせ、Bバルブにより長時間シャッターを開いたままにすると、左の写真のように星々の軌跡が撮影できる。
 当然、向ける方向や撮影する緯度によってこの軌跡は変化し、撮影する場所によってその雰囲気が異なる。
 普通には広角レンズを用いることが多く、星空撮影では一番色々な変化をるけることができて、一番楽しい撮影スタイルである。
 しかも、赤道儀を用いることがなく、カメラ三脚のみの撮影になるので、撮影が終わったら簡単に次の撮影地を求めて移動できるので、これも大きな魅力である。 
■小型赤道儀にカメラをのせて撮影する方法
←広い星空を写す場合にはこのような小さな装備で済む。
 右の写真は赤道儀に自作の装置を用いてカメラ2台とガイド鏡をのせたところである。
 このガイド鏡は赤道儀の修正用で、撮影中、この望遠鏡をずっとのぞき、赤道儀の誤差を修正する。
 それに対して、こちらの方は星を点像に写すために赤道儀を用い、望遠鏡を使わずカメラレンズで撮影する。
 
 このためいったん赤道儀を設置すると、そうたやすく移動することができないので、動けない苦しさがつきまとう。
 しかし、上の写真のような星空全体を広く写す場合には赤道儀を含めた装備は比較的簡易的なものになり、しかも軽いので、撮影自体の緊張感は少なく比較的楽な撮影となる。
 しかし、こうした全天の撮影の場合には、光害が全くないほど真っ暗な空が要求されるなどこれはこれで難しいところもある。
■大型赤道儀に大型望遠鏡をのせて撮影する方法
←この望遠鏡は撮影専用で、20cmの反射望遠鏡である。
 赤道儀まで含めて約50キロもあるのだろうか。

 その重さだけでもいやになると言うのに、おまけに入念なピント合わせ、正確なガイド撮影の果てまで至る所で厳密な調整や作業が必要となり、僕が最も嫌な撮影の意部類になる。

 一番面倒なのは、上の写真のような遠い銀河や小さな星雲などを撮影することである。こうした撮影には上のような大型の望遠鏡を用いなければならず、装備はいたって重く、しかも何もかもが厳重で、細かな作業がつきまとう。
 同じく星空の撮影と思うだろうが、こうした撮影には風景写真とは違い、かなりの重さに耐えると同時に神経の細かな作業への忍耐が要求される。
星空の写真撮影の魅力
 星明かりや月明かりといった、特殊な撮影は実は僕が得意とするところでもある。
得意というよりは、好きな撮影であると言える。
 それは仕上がってくるフィルムを見たとき、予想もしないほど美しく神秘的な結果になっていたりすることがあるからで、目に見えた美しさをそのまま写す風景写真とは少し違っている。

 つまり星空の写真撮影では3次元で完結する風景に対して、実は時間まで含めた4次元の姿を撮られているわけであり、こうした視覚を越えた4次元の予想もできない仕上がりに一喜一憂するところに魅力がある。

 同時に、純粋に星空だけへのアプローチもあるのだが、僕のように地球から見る星空の美しさに引かれ、地球上季節を変えながら、色々なところから星空を撮影するアプローチに僕はたいへんに引かれる。

 この時、どうしても地球の自転が自分の意志とは関係なく関わってくるがこれをキャンセルするべきか、しないべきかなど色々と作品創作上、また自分の人生や美学との関わり上、未だに解決し得ない未開の分野でもある。

そこが面白いのである。