館 写真館通信 写真への想い
★初めて写した風景写真★
 上の写真は僕が初めて写した風景写真。北海道の札幌の南部で写した。
そのころ、僕は大学に入りたてで、人生の出発点にいた。大学までは親と共に神戸で暮らしていて、単身北海道に来た頃である。
 人生の出発点でもあったが、北海道も写真も初めての頃で、右も左もわからなかったことを良く自覚していた。そんな僕が初めて撮ったのが、上の写真である。
 撮影機材はニコンのF2に
マクロニッコールの105mmをつけて写したと思う。このころはといえば、右も左もわからなかったが、僕の未来には人生という大きな夢が広がっていた。何にでもなれる気がしたし、人生は永遠に続くと錯覚させ得る雰囲気があった。
 そんな僕が写した写真は実に無責任で、切迫した人生の脅迫はなかった。しかし、人生という大きな夢が広がっていた、とはいえ、その分「迷い」があった。
 要するに、「迷い」の中、ただただ、心が命じるままに撮った記念すべき一枚なのである。この一枚を見るたびに、あの頃の無責任さがとても懐かしい!