函館の郊外はブナの北限にあたる。 そのブナの北限地に、美しいブナの牧場がある。 100年を超えるブナの樹木があちこちに点在し ブナの葉の揺らめきが、牧場にわたる風の姿を伝えている。 作品は、このブナの牧場の深まりゆく秋の一日、その終わりに 夕陽がブナの紅葉を更なる美の次元に高めたその瞬間のものである。