館 カレンダー『北国の小さな物語』
★1999年 9月★
『月夜の砂浜で』

6月、7月、8月は丘に山に森に……と、遊び回っているうちに海に遊びに行くのを忘れていて、とうとう9月になってからに なりました。しかも、秋の夜の汐風さんはもう冷たくて海に足をちょっとつけてみると冷たくて寒くってたいへんです。  ベルとリンが言うには「遊ぶことが多すぎる」んですって。 それでも今宵は、金色に輝くお月様がきれいな夜です。月の光を浴びて、今夜は砂浜に二人っきり。

[十五夜さん・十三夜さん]
 旧暦8月15日の月のことを十五夜さん(仲秋の名月)と呼び、今年は9月24日にあたる。これに対し、旧暦9月13日の月のことを十三夜さんと呼び、今年は10月21日にあたる。十五夜は芋(いも)を供えることから「芋名月」とも呼ばれ、これに対し、十三夜の月は「豆名月」とも「栗名月」とも呼ばれ、この十五夜、十三夜ともに月見の習わしがある。一般に一六夜の月は「いざよいのつき」と呼び、以下月の出が約53分ずつ遅れることから、十八夜の月=居待月(いまちづき)、十九夜の月=寝待月(ねまちづき)、二十夜の月=更待月
(ふけまちづき)、二十一夜のことを有明月(有明の月)と呼んでいる。