長い冬が終わって 日々ゆっくりと雪が消えていく。 消えたすぐのところはまだほんのり湿っているのに たちまち春のお日様に照らされて ふかふかの落ち葉のベッドに変わっていく。 そんな落ち葉のベッドに横たわって 春の日差しを全身に受けてみると 落ち葉のベッドはどんな高級な羽根布団よりふわふわ柔らかくて 春のお日様の光ははどんなに立派な暖炉よりも暖かい。 ああ、これが春のぬくもり、 愛しい人の胸のぬくもり。