北国の春は一度に来る。 こぶしの白、山桜の濃いピンク、白樺の淡い緑、カエデの黄…… そして今だ葉を出さない木の芽は 赤く彩りを添え 春の森は淡く優しい彩りで包まれる。 そしてひとたび風がそよぐと 風はいろいろな春の香りを運んでくる。 長い長い冬に耐えてきた 生命の共演である。