館 カレンダー『北国の小さな物語』
★2001年 4月
『多彩の春』

 北国の春は一度に来る。
こぶしの白、山桜の濃いピンク、白樺の淡い緑、カエデの黄……
そして今だ葉を出さない木の芽は
赤く彩りを添え
春の森は淡く優しい彩りで包まれる。
そしてひとたび風がそよぐと
風はいろいろな春の香りを運んでくる。
長い長い冬に耐えてきた
生命の共演である。

【二十四節気について】
 このカレンダ−にもある立春、雨水、啓蟄、春分……といった名称を総称して二十四節気(にじゅうしせっき)と言い、一年を二十四等分しています。これは月の運行を基本としていた旧暦時代の暦に季節感を持たせるために非常に重要な役目を果たしていました。(旧暦は月の形に合わせた暦だったので太陽の働きである季節とはどうしてもずれてしまったのです)しかし今のカレンダ−は太陽の動きを基本としているので、その日付と季節が一致しますので、二十四節気をあまり必要とはしていません。だからむしろ新暦では月の動きの方を大切にした方がいいかもしれません。