2010年5月12日。
僕が五稜郭の桜の撮影を雨のために館内で待機していたとき
突如、斎藤和範さんが丘のうえの小さな写真館を訪ねてくれました。
斎藤和範さんはこの世でもとても珍しい
フリーランスの自然科学者で
みぢかな生きもの研究所やざりがに探偵団を主催される
北海道道北を中心に活動される方です。
ここでの紹介でも真っ先に「自然科学者」としましたが、
斎藤さんは自然科学者を超えた「博物学者」であられると思います。
ご専門というと
水棲生物を中心とした生物学ですが、
斎藤さんの知識は
生物学、地質学などを始めとした自然科学の域を超えて
民族学や歴史学へ幅広く、また深く及びます。
そうした斎藤さんから
今回も僕らはとても刺激的なことを数多く学びました。
僕はこの時、
カメラの故障のために、忙殺され、悶々としておりましたが、
斎藤さんのお話を聞いている内に
少しづつ気持ちは晴れていきました。
この度、斎藤さんが函館をご訪問になられたのは
ヒキガエルの調査のためだそうで、
この後、夜遅くだというのに夜行性のカエルの調査に出かけられたのです。
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