春が来た!至福の季節である。
ある時町役場から委託を受けた除雪の威張った人が来て、この桜の枝が除雪のじゃまになるから、切る!と言ってきた。それで、僕は除雪のじゃまになるならその部分だけ切ればよいから、除雪車をここまで持っておいで。と言った。すると、そのまま彼は来なかった。
その後、ある宅配便の若い衆がものを届けに来た。すると、バックで丘のうえの小さな写真館に近づいてきた。「どうしたのか?」と聞くと「桜の枝が当たると思って避けてきた。」とその若い衆は言った。
そこで、僕はその若い衆に、「あなたは心の優しい人だ。きっと桜も喜んでいる。この桜は御覧のようにものすごくたくさんの花をつけているだろう!これはもうすぐ天命を終えようとしているからなのだ。」と教えたら、彼はものすごく良いことをしたと言って、帰っていった。
無論、彼が帰った後、宅配便の会社にすばらしい社員がおられることを報告した。このような些細な心遣いが会社の運命を握るのだろう。僕はたまに出会うこういう心優しい人の何かの役に立ちたいといつも思っている。
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