慶ちゃんこと、山下慶子はその陽気で朗らかな感性で、
見る者誰をも暖かな気持ちにさせる。
この彼女の天与の才は北海道の玄関口、函館という街で
「競争」とは無縁に育まれたその精神形成によるところが大きい。
そして、函館は四方を海や山など豊かな北国の自然に囲まれ、
その穏やかだが厳しい自然から得た経験もまたは彼女の作品に大きな位置をしめている。
当初は、空想的な絵画が多かったが、最近は現実の美しさに目を開き
その中から誰にもできない彼女独特の視線で絵を描き続けている。
以下にお見せできる絵は丘のうえの小さな写真館のカレンダーの挿し絵的なものに過ぎないが
例えこうした小品にさえも、彼女独特の感性が冴えている。
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