館 カレンダー『北国の小さな物語』
★1998年 3月★
『夢を見つめて』

いつの頃からか
丘のうえに小さないっぽんの木がたっていた。
彼は、目をキラキラと輝かせながら
遠くの夢を見つめていた。
たくさんたくさん歳月が流れ
小さな1本の木は大きな1本は大きな立派な木に成長した。
大きく成長した木はあいかわらず目を輝かせて
変わらぬひとつのつの夢をみつめている。

[ひな祭り・3月3日]
桃の節句。三月の初めに物忌み(ものいみ……ある期間飲食行為をつつしみ、身体を浄め、不浄をさけること)
をし、みそぎをしてけがれをはらう儀式があった。そのとき人形をつくってけがれを移し、水に流したことに始まる。ひな人形を飾るようになったのは室町時代からで、「ひな」には「小さいもの」という意がある。
[立春・2月4日]
季節的に最も気温の低い日が「立春」で、立春が最も寒い日なのだから、もうそれ以上寒くなることはなく、
立春からは次第に暖かさが増してくると考える。それゆえ、立春をもって春の始まりとし、漢の時代より
2000年以上、日本でも明治6年の太陽暦改正まで、立春を年初(年始)とした。