館 カレンダー『北国の小さな物語』
★1998年 7月★
『ラベンダーの季節に』

ラベンダーの花言葉は「沈黙」
ラベンダーの花の芳香は心にそっとささやいて
不安や、いらだちを沈めてくれるという。
丘のうえの小さな写真館の庭でも少しラベンダーを栽培しているが
石灰質の荒れた土地でも、元気いっぱいに育つのがラベンダー。
  とても強い花で、その芳香もドライフラワーにしてから
 数年、おちることはない。

[彩りの月]
北国の七月という季節は、多種多様な色彩に満ちあふれる、たいへん美しい季節だ。じゃがいもの花の白、ラベンダーの紫、マスタードの花の黄、ポピーの赤、ミントの緑、麦の黄金……、無数の限りない色が織り交り合い青い空にむかって溶け込んでいく。

[夏の土用]

立秋の前18日間を夏の土用といい、土用の丑(うし)の日には夏の暑さに負けないように、栄養価の高いウナギを食べる週間がある。
1998年7月 日付欄イラスト