について
2006年 の歩み
2006年カレンダー制作の余波は2006年になっても続き、生活、撮影の普段のペースに戻れないまま、2006年も過ぎていく。そんな中、ライカのシステムを思うところ、揃えるために奮闘中である。4月には、念願であったポストカード用の倉庫の建設中である。
1月7日

 ついにライカLEICA R7が届く。
今まで2度ほどライカのR7は購入したが、いずれも故障していて、返品を余儀なくされた。しかし、今回は3度目の正直となり、ライカR7が手元に残ることになった。
 使う分には、ライカR8に絶対の信頼を寄せていたが、どうしても格好も含めた実用機としてのR7が必要だった。確かに、R8に比べて、R7は勝るところはないが、それでもかまわないと今は思っている。

●1月15日

 ついに、ハッセルブラッド用のフィッシュアイ・ディスタゴンC30mmF3.5が届く。
魚眼レンズはマミヤM645用のものを持っていたが、ハッセルブラッドに撮影機材が移った今、どうしてもハッセルブラッド用の魚眼レンズの必要性を強く感じていた。しかし、こういった特殊なレンズはなかなか手に入れることができず、2年も待たなければならなかった。
 しかし、これで、オーロラや星の日周運動や南半球の星空の撮影のための準備を終えたことになる。

●1月28日

ライカ アポ・エルマリートR180f2.8が届く。
 
今まで、ニコンの180mmf2.8EDをかたくなに信じてやって来て、僕はきっとこのレンズ以上に気に入るレンズは現れないだろうと確信していた。しかし、ライカの アポ・エルマリートR180f2.8を手にして、実際に撮影してみると、その滑らかなヘリコイドの感覚や重量感など、そして画質など上には上のあることを実感した。

●1月30日

ライカ ミラーテリートR500mmf8が届く。
 f8のミラーレンズなど実用になるはずがないと、思いながらも購入したレンズだったが、そんなことはなく、充分実用になることを確信したレンズであった。

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●2月

3年ぶりに丘のうえの小さな写真館のホームページを約一月かけて更新する。

●2月9日

ハッセルブラッド最後のレンズ、ディスタゴンCF40mmが届く。
 
対称形レンズ構成のビオゴンに対して、レトロフォーカスのディスタゴンの写りがどのように違うのかを知りたくて、無理をして購入したレンズである。

●2月13日

ライカのズミルックスR35mmf1.4レンズが届く。
 
僕が初めて買った単焦点広角レンズとなった。僕は今まで35mm判の広角にはズームを用いてきたが、ニコンのAF-Sニッコール28-70mmの画質の不満を機に、単焦点の広角レンズを模索してきた。その結果、ニコンのマニュアルレンズの将来性のなさを考え、ライカのズミルックスR35mmf1.4レンズに決める。それで、分不相応にもライカのこのレンズが初めての単焦点広角レンズとなった。15年間写真をやって来て、35mm判で初めて単焦点広角レンズを買うというのも、不思議なものである。

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●3月1日 大阪のヒカリカメラの社長の厚意でライカ バリオエルマーR35-70mmf3.5をデモ。

●3月4日〜7日

バリオエルマーR35-70mmf3.5を含めたライカのレンズテストのために、道南の撮影。

●3月8日

丘のうえの小さな写真館号、バッテリーに引き続き、今度はヒーターが出なくなった。寒い日が続いていただけに、とても寒かった。ダウンのズボンをはいてしのいでいたが、ついに根を上げて、三菱で修理。高価だった。

●3月後半

五稜郭タワー新築に合わせて、ポストカード販売用の棚を3個新しく造る。今度の新タワーのイメージに合わせて、アクリルでこしらえた。慣れない手作業だが、思ったよりはうまくいった。

●3月31日

 3/31五稜郭旧タワー営業最終日。夕刻、最後の営業の光を写すべく撮影に望む。

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●4月6日

有〜ぽん小学校へ入学。一クラス15人。村の分校という感じである。貴重な経験になるであろう!

●4月7日

今まで11年間お世話になってきた倉庫を解体し、新しいポストカード倉庫を建設開始する。

手狭になっていた丘のうえの小さな写真館の館内。そのため、ずっと以前より、ポストカードやカレンダーのために収納用の倉庫が必要であった。その倉庫造りにただ今挑戦中である。

●4月8日

 函館ドックの30万tドックが売却決定との知らせ。信じられない。これでまた1つ函館のシンボルが消えていく。函館はいったいどうしたのだろう。過去を失った街は、思い出を持たない人のごとしである。

●4月8日

 尊敬する前・吉田幸二氏の誕生日。昨年のこの日、町長はなぜか僕たちにタヌキのケーキを買ってきてくれた。それで今年は僕たちがタヌキのケーキを買って町長宅に行った。
 そして、この日、11年間お世話になった倉庫を壊して、新しいポストカード倉庫建設に乗り出す。記念すべき日となった。

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●5月25日

 4月中に完成予定だったポストカード倉庫の建設は予定から大きく長びき、5月25日現在、ようやくペンキ塗りにたどりつくのがやっとであった。
 今年2006年の4月は寒い日が続き、春の到来が約十日遅れたが、5月に好天が続いたために、大きくばんかいして、この頃ちょうど光満ち満ちる季節である。
 またウグイス、ホトトギス、カッコウ、山鳩、オオジシギなどの鳥たちも交互に鳴き交わし、遠くからエゾハルゼミやカエルたちの鳴き声が聞こえてくる。
 実にすがすがしい季節の到来である。

●6月7日

 ようやくポストカード倉庫が完成した。ちょうど2ヶ月かかった。最後にシンボルマークである「彗星」をつける。

●6月15日

 古くなったいた餌台をやめ、新しい赤い屋根の餌台を制作し、取り付けた。

●7月1日

 念願であったライカエルマリートR28mmf2.8の新型を神戸の中古カメラ店から買う。

●7月2日

 庭に敷き詰める石を日本海の海に拾いに行った。

●7月5日

慶ちゃんと有〜ぽんが念願だった七夕飾りを作った

●7月8日

慣れない、集合写真の撮影でてんてこまい。

●7月17日

大千軒岳まで撮影。知内川の雄大さを実感。

●7月18日

日浦岬に撮影。白黒の撮影を主体にものを見ていると、今まで見えなかった風景が見えてくる。世界が数倍に広がったような満足感がある。

●7月25日

恵山の霧の中の撮影。白黒で霧に包まれた恵山を撮影した。日浦岬同様、白黒で写そうとすると、今まで見えなかった風景が見えてくる。まるで初めての世界の撮影をしている感じ、と言っても過言ではない。ただ、霧の中でライカR8は突然動かなくなった。車に帰って乾燥させると、再び動くようになった。

●7月27日

松前半島を一周して撮影する。あまり得るものはなかった。

●7月28日

北斗市(旧上磯町)にある釜の仙境を撮影。クマの恐怖におびえながら撮影。しかし、何年かぶりに来た、釜の仙境は素晴らしいところであった。まさに、「身近な原始」そのものである。

■8月3日〜25日 2006年夏の列島5000kmの旅への出発

●8月4日

 三陸海岸を東京まで南下しながら撮影。北山崎、黒崎、真崎海岸など素晴らしい撮影ができる。

●8月5日

 浜野顕微鏡店にて、ライカの実体顕微鏡を購入。LEICA Mz125という機種である。中古ということもあって、ライカの実体顕微鏡の中でも最上位機種であり、装備もかなり贅沢な顕微鏡であった。
 浜野顕微鏡店を訪れるのは4年ぶりのことで、浜野さんは以前よりも穏やかになった気がする。
しかし、何と言っても、浜野顕微鏡店は日本で唯一の顕微鏡専門店であある。
 顕微鏡を愛するアマチュアやプロの唯一の窓口であり、貴重な専門店である。

●8月6日

 南アルプス、甲斐駒ヶ岳東麓にある尾白川渓谷を撮影。素晴らしい渓谷であった。

●8月7日

 八ケ岳南麓にある「吐龍の滝」を撮影。

●8月8日

 木曽川支流、柿其渓谷の撮影。

●8月9日

 御嶽山西麓にある小坂川支流の厳立峡にかかるからたに滝を撮影。最上流の根尾の滝へは行けなかった。

●8月12日

 大阪阿倍野のヒカリカメラの斉藤さんを訪ねる。ライカのフォコマートを見る。

●8月14日

 明石海峡名物、たこフェリーに乗って、念願だった淡路島に有〜ぽんたちと釣りに行く

●8月15日

 小学校の時の担任の北村忠敬先生が、神戸市の有馬小学校の校長をしていたが、退職後、同じく有馬でそば屋を始めた。それでそのそば屋を訪ねた。味も良く結構繁盛しているようであった。先生の頃から色々と細やかな人だと思っていたが、昔と変わらず、人生を細やかに楽しんでいる様子であった。

●8月18日

 丘のうえの小さな写真館号のブレーキパットがなくなり、泣く泣く新品に交換。

●8月19日

 紀伊半島を経由して、函館への帰路に就く。途上、有田川沿いでみかんの栽培を見、白崎海岸で撮影する。

●8月20日

 紀伊半島を海沿いに南下。潮岬を撮影後、熊野川の雄大な流れに感動。おまけに、鼻白の滝のすばらしさにも感動した。

●8月21日

 鼻白の滝、宝龍滝、布引の滝など滝の撮影をする。

●8月22日

不動七重滝を撮影し、大台ヶ原を見学し、一路北海道行きのフェリーの出る直江津港に走ったが、時間の計算ミスで、間に合わないことが判明。今日中のフェリーに乗ることはあきらめ、2日後のフェリーにする。

●8月24日

 フェリーに間に合わなかった時間を使って、福島県南部の滝を撮影する。その後、22時55分の北海道行きの東日本フェリーに乗って、北海道に向かう。

●8月25日

 室蘭から函館まで噴火湾沿いに帰る途中、見事な夕焼けと噴火湾の彼方に反対向きの駒ヶ岳と遭遇。反対向きに見える駒ヶ岳は今から20年前にも撮影しており、懐かしかった。

●8月26・27日

 夏の列島5000kmの旅で撮影してきた白黒フィルムの現像を開始。あまり多くの本数はなかったが、それでも、現像タンクの装備を増やしていたおかげで、実に素早く現像ができた。

●8月29日

 昼から前・大野町長吉田幸二さんのお家に行く。話が弾んだ。夕方大沼で月の沈む様子を撮影。

●8月30日

 石川の丘で夕焼けの撮影。ハッセルと三脚を整備のために車から降ろしていたので、やむをえずライカで撮影する。それにしても綺麗だった。

●9月1日

 大沼東岸の湖畔から燃えるような夕焼けを撮影。今度はハッセルが火を噴いた。

●9月2日

 大沼東岸の湖畔から夕暮れの湖畔の撮影。

●9月4日

 城岱牧場から夕焼けを狙ったが、西空に巨大な入道雲があって、焼けなかった。

●9月13日

 1992年9月13日。僕は初めて函館の夜景を写した運命の日であった。
あれから14年目となる今日2006年9月13日、僕は再び函館の夜景の撮影に出かけた。

●9月15日

 念願であったライカのマクロエルマリートR60mmを購入。製造期間の長いこのレンズの中で、一番自分が求めていた時期に造られたレンズだったので、すごく嬉しかった。

●9月16日

 ようやく2007年カレンダー&ポストカードの写真選びが終わった。2006年カレンダーが力作であっただけに、2007年カレンダーの写真選びには苦労した。
 これで明日から、本格的なカレンダー&ポストカード制作が始まる。今年は、五稜郭のポストカードも何種類か新しいものを作成する。
 その中に、ライカのズミルックスR80mmで撮影したものが含まれるので、どれほどの品質のポストカードになるか、一番の楽しみである。

●9月16日

 夕刻、夕焼けの撮影をしてから函館にある亀田八幡宮の秋祭りに行った。祭りの少ない北海道にあって、亀田八幡宮の祭りはなかなかのものである。子供の有情にこのお祭りの雰囲気を知ってほしくて出かけた。

●10月6日

 有〜ぽん7歳の誕生日である。その誕生日の日、藤城小学校で学芸会があった。

●11月12日

慶ちゃんの誕生日

●11月13日

ついに、2007年カレンダーの案内状を発送!

●11月26日

カレンダー発送作業ピーク&写真展準備期間中になんと、
丘のうえの小さな写真館号の発電機が故障!この忙しいときに、まったくもう!

●12月1日〜8日

カレンダー『北国の小さな物語』十周年記念写真展が新札幌、duo-1で開催された。

●12月14日

丘のうえの小さな写真館号、車検合格!!

●12月15日

念願だった庄司山に登った。丸岡隊長のおかげ。

●12月19日

FMいるかのパーソナリティーの山形敦子さんのお招きで、FMいるかに出演させていただいた。

 

 

 

フィッシュアイ・ディスタゴンC30mmF3.5