館 過去の撮影機材 マミヤM645 1000s
マミヤセコール マクロC80mmf4N
マミヤ・Mamiya 80mmF4マクロ

 僕の80mmF4マクロはいつの間にか、こんなに見た目は汚くなってしまいました。
多分、かびも生えていたし、ゴミも一杯入っていたし、
鏡胴もねじが緩んでいたと思います。
しかし、その写りはマミヤM645用の交換レンズの中で
一番きめの細やかで滑らかな写りをするレンズです。
120mmF4マクロのコントラストの高い写りとは違う
柔らかな雰囲気を持っているレンズです。
国産のレンズとはとても思えない柔らかな描写で
輪郭を縁取るようなシャープ感ではなく
全体をふんわりと描写し、
そうした雰囲気を保ったまま、どこまで伸ばしても破綻しないことが
大きな特徴です。

これでも、買った当初は55000円もして、
ものすごく高かった覚えがあります。
それから大事に大事に使ってきましたが、
いつの間にか、こんなになってしまったのですね。


 いつかきっと、もっと綺麗な、ヘリコイドも滑らかに動くレンズに買い換えようと思っていましたが、
それもかなわぬうちに、僕はハッセルに変わっていきました。
そういうわけですが、
このマミヤのマクロの80mmはマミヤのレンズの中でなら
魚眼の24mmと並んで、絶対お薦めのレンズです。

 
今なら、中古で買うと、1万円も出せば買えるようなレンズですが
性能的には、こんな値段で買えるようなレンズではありません。
マミヤM645を代表するレンズです。

マクロレンズの前玉は鏡胴の奧で実に清楚に輝いています。
僕はこうしたマクロレンズの奥ゆかしさが好きです。
このマミヤM645のマクロの80mmは
使い込みすぎて、ガタガタになりましたが
最後までレンズには傷はつけませんでした。

本当に美しく滑らかに写るレンズです。
80mmf4Nマクロのカラー作例 2
上のポストカードは
このマミヤM645の80mmf4Nマクロを使っているわけですが、
これをポストカード制作時に
モニター画面一杯に大きくしていっても
全く破綻しないその柔らかな画質には驚かされます。

もちろん、ポストカードという大きさのサイズでさえも
その画質の雰囲気は伝わってきて、
好き嫌いは別として、一目置くマクロレンズであることは
間違いありません。