撮影機材 三脚
★センターコラムがないことによるメリット
左の写真のようにこの三脚にはセンターコラムがない。このことで微妙な上下の調節ができなくなるが、強度はそこで失われない。三脚のひねり強度などは主にこのセンターコラム部分で失われ、特に精度が悪いと、グニャグニャし始めて、撮影が長びくと大きな疲労の原因になる。

 この三脚が石のように堅牢な理由はこの平皿に雲台が直付けされた無駄のない機構による。

 しかも、この平皿は面積があって、このことも強度向上に役立っている。しかし、付け根部分が広がるので、収納時にスリムにするのに限界があり、そこだけは不満が残る。

 しかもまた、僕のようにセンターコラムを必要としないと考えているなら、無用なセンターコラムを持ち歩かなくて良いのだから、三脚の軽量化にもなるし、意外とこのことは重要なことなのだが、よくセンターコラムとの間で指を挟むことがある。

 当然、センターコラムが無ければ、指を挟む心配もなくなる。
 

また、合わせて見てほしいのは、青いGITZOのシールの上の一段太くなったパイプへの接続がカシメではなくなっている。何かしら特殊な技術によるらしいが、この点もすばらしい改良点である。ここがカシメであると、長年の使用によって、必ずカシメ部分でガタが生じ始めるからである。

また、センターコラムがないことで、完全に足を全開脚でき、最低地上高は限りなく雲台の高さとカメラの全高によることになる。このことによるメリットは小さな花の撮影が多い僕には計り知れない。