●4月1日〜20日
春の本州の撮影に向かう。
行く途上、大沼手前でいきなりガス欠。その後、室蘭から新潟県の直江津港までフェリー。
直江津から長野県の北竜湖にむかう。北竜湖から御嶽山にむかい、そこで月と御嶽山の撮影。神戸に帰る。
その後、神戸を起点に春の奈良の撮影。奈良の春はすばらしいの一言である。途上、出会った記念樹として、あるおじさんからアスナロの木をいただく。
後、岡山の鴨方、長野県の梅や桜を撮影、その後山梨県一宮町で桃の花の撮影を行い、一路、直江津港から函館に帰館する。
●4月26日
大野牧場にブナの撮影。
その時、数十cmのブナの木を持って帰り、庭に植える。あれから5年たち、ブナの木はすくすくと、しかし堅実に大きくなっていった。
●4月27日
大野町、匠の森でカタクリの撮影。
匠の森のカタクリと言えば、我らが前大野町長 吉田幸二。大切に大切に守っている。また、北斗市自然に親しむ会の古俣さんの言葉も忘れられない。「さあ、みなさん、しゃがんで!」と匠の森のカタクリを見に来る人たちにそう、言うんだそうである。そう、その通り。カタクリを見るコツは、カタクリの同じ高さになること。
●4月29日
大野牧場の水芭蕉の撮影。
大野牧場はブナと山桜の牧場として知られるが、水芭蕉も生育する。この水芭蕉を増やそうと試みておられるのは、前・大野町長 吉田幸二さん。彼は小川をせき止めて、湿原域の水量を調節して水芭蕉を増やそうと試みた。
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●5月1日
ニコン マクロニッコール105mmF2.8を札幌の中古専門店で購入。
今まで使ってきたマクロニッコールがあまりにもぼろくなったので、思い切って新しくしようと思った。
新品にしようかどうか迷ったが、結局中古に決めた。買ったのは中古だったけれど、それまでのレンズとはうってかわって、抜けの良い描写をしてくれた。札幌への途上、ニセコでザゼンソウの大群落を発見。非常に美しいザゼンソウの姿に夢中になって撮影を続ける。
●5月2日
札幌郊外でエンゴサクの群落撮影。
札幌郊外は今なお、北海道開拓時代の片鱗を感じさせてくれるところがあり、エンゴサクなどは至る所で大群落をつくっている。
●5月13日
一日中、大千軒岳の撮影。
松前の桜を写すつもりで、松前に向かうが、その途上の大千軒岳の美しさに一歩も動けなくなり、午前いっぱい、知内川河原から大千軒岳を撮影。松前は午後になってから行き、松前の桜を撮影後、再び大千軒岳の撮影に戻る。
大千軒岳は松前半島最高峰の山であるが、ここで隠れキリシタン106名が処刑された山として知られる。
●5月17日〜21日
遊楽部、狩場山、瀬棚町の牧場の撮影。遊楽部、狩場山、何と美しい山なのだろう!
●5月28日
タカハシFC50買う。
●5月29日
戸井町、原木川河口の撮影。
産卵遡上のために訪れたアメマスやウグイが原木川河口に集結していた。透けて川面に見える魚たちの姿の何という美しさなのだろうか!
●5月30日
恵山で山ツツジ、サラサドウダンツツジの撮影。
山ツツジは満開である。イソツツジは一分咲き。
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●6月7日
上ノ国町へタニウツギ撮影。
途上、林道上で熊の糞を何度も目撃。熊の気配が濃厚で、おびえながらの撮影。熊の多いところだ。
●6月8日
恵山、海向山に登るが、イワカガミはやはり遅かった。
●6月9日
江差海岸にて、ハナニガナ撮影。ハマヒルガオは二分咲き、スナビキソウは満開である。
●6月11日
東大雪、道東の撮影に出る。
狩勝峠により日高山脈を越え、十勝平野へ。その後、然別湖を撮影し、石狩岳へ。石狩岳では、水たまりのオタマジャクシを撮影したり、やイワツツジを笹の侵入から守ったりした。
次の日には、オンネトーでサクラソウざんまい。撮影後、陸別天文台を見学。
次の日、霧多布湿原で黒百合の撮影。合わせて、涙岬、アヤメが原の撮影をこなす。
次の日は、釧路からトイトッキ浜、晩成原生花園、豊似湖の撮影をこなす。
●6月14日
石狩岳写す。
●6月24日
恵山、コケモモの撮影。
●6月29日
丘のうえの小さな写真館の庭のバラを撮影。
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●7月2日〜10日 9日間。
大雪山の撮影にむかう。
十勝岳望岳台でシラタマノキ撮影。雨のため撮影早めに切り上げる。翌朝、大雨はやみ、旭岳に登り、花ざんまい。
しかし、次の日は再び大雨。東大雪でイワツツジを求めて彷徨う。
夜には然別湖からすぐの十勝平野を見下ろす扇ケ原から部分月食を撮影。次の日もまた雨であったが、その次の日は晴れ。表大雪連峰の撮影のために北大雪の平山にむかうが、曇ってきたので断念。浮島湿原に向かう。北大雪では雲がかかっていたが、浮島湿原は晴れて、実に気持ちの良い時間を経験することができた。その途上、探し回っていたイワツツジに出会い、夢中になってイワツツジを撮影。撮影中、他の人にイワツツジの存在を知らせないために、人が通るたびに、そしらぬ顔をしながら挨拶を交わす。
中に、罪の意識無く、可愛いからと言って盗掘する人がいるので、人においそれと花のあることを知られてはいけない。イワツツジの花は、葉の下に咲くので、よほど注意深くしなければ発見されないが、それでも用心するにこしたことはない。
晴れたのもこの日だけで、翌日も大雨。そのため、予定していた雲井ケ原湿原の撮影を中止し、雨の中、濁流とかしたアンタロマ川を撮影する。
翌日、雨模様の中、なんとか黒岳へ登る。イワウメの満開に出会い、これを撮影する。
●7月22日〜30日 9日間
大雪山の撮影を行う。
大雪山に大雨の中、向かう。白金温泉で休息した後、キツリフネの撮影をしながら北大雪の平山に向かう。そして、翌日、平山登山を予定して、平山登山口の駐車場に車を止めてその夜は眠る。しかし、夜から激しい雷雨になり、雷雨共に、夜中激しくうなり声を上げる。朝になっても雨はやまず、朝から平山へ登ることはあきらめ、登山口から林道を引き返す。しかし、しばらく林道を行くと、その林道が支湧別川の増水のために押し流され、林道が崩壊、変えることができなくなった。
崩壊現場で愕然としているところに、登山口側から一台のバイクが来て、林道崩壊によって僕たちの車が閉じこめられた旨を白滝村の役場に知らせに行ってくれた。そのおかげで、救出隊が来てくれて、僕たちは車を残し白滝村のキャンプ場に移送される。
その夕方、することもないので、キャンプ場にある五右衛門風呂に入る。これは薪を自由に使って自分で風呂を沸かし、五右衛門風呂に入るのである。白滝村キャンプ場の目玉になっている。
翌日、白滝村の営林署の人にデリカを救出してもらい、晴れて自由になった僕たちはお世話になった白滝村役場に挨拶に出向く。
翌日、天候が回復しないため、大雪山へ登れず、大雪山の北側の町や村の風景を撮影する。その日の終わり、朱鞠内湖南部の地で星の撮影をしようと思って待つが、天候が再び悪化し、大雪山に引き返す。
しかし、大雪山に近くなると奇跡的に再び天気が回復し、満天の星空となる。こうして天気に振り回されながらも、夏の天の川の撮影や夜明けの北斗七星の撮影など多くの作品を残せる。
翌日、雲井ケ原湿原に行くが、いつ来ても最高の幸福を感じさせてくれる。とても気分はよいのだが、どうしたわけか、頭が割れるように痛い。頭痛はひどく、お風呂に入ったり、眠る前にスモモを食べたりしてその夜眠ると、翌日には昨日の頭痛が嘘のようになおり、天気も晴れて、ようやく大雪山登山に向かうことができる。
その日は、黒岳のキャンプ指定地で眠るが、今度は隣のテントのいびきに苦しめられて、なかなか眠られない。いびきは空気ではなく、地面を伝わってくる。
しかし、翌日も良く晴れて、最高の大雪山の撮影となる。最高に幸せである!
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●8月1日
我が愛機、ニコンFE2のモルトの張り替えに出す。
●8月5日〜7日
カレンダーの写真選び開始する。
●8月11日
大野町で星空観察会
●8月18日
小樽星の会の人たちと、長万部で星を見る。
●8月28日
ようやくカレンダー入稿。こうして、毎年8月がカレンダー制作のために消えていくのが哀しい。
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●9月
カレンダーの作成に没頭。
●9月22日
憧れのタカハシMT-160が来る。その昔、タカハシMTシリーズの若草色の望遠鏡に憧れて、ほしくてほしくて仕方がなかったが、高くて買えなかった。今となっては、中古しかないのだが、ようやく手に入れた。
そして、初めて買ったタカハシMT-160で木星を見てみたが、そのすばらしく切れの良い見え味に感動した!
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●10月4日
強風で丘のうえの小さな写真館の看板が折れる。
●10月14日
タカハシ160JP赤道儀購入。
●10月20日
カレンダーダイレクトメールを全国にむけて発送。2002年カレンダー完成。
●10月21日
タカハシε-200 購入Bk。
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●11月7日〜13日
第3回札幌サンピアザ写真展開催。
●11月18日
しし座流星群。道南、奥ピリカで撮影。
●11月22日
長万部、ε-200で星の撮影。
●11月23日
長万部、星の撮影。
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●12月11日、12日
三岱に星の撮影、連続して曇る。道南での冬の星の撮影断念。
●12月18日
写真館通信完成。
●12月20日
使いもしないのにジャック・ウルフスキンのテントを買う。色といい、デザインといい、オオカミの足跡のマークの可愛らしさにひかれて、買わないわけにはいかなかった。ちなみに、僕の制服はセーターなのだが、そのセーターはいつだって、ジャック・ウルフスキンであり、僕はいつもオオカミの足跡を胸に付けている。
●12月
雪の結晶の撮影実験。
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