2006年 の歩み
★浜野顕微鏡店にて
 はるばるやって来た浜野顕微鏡店。東京大学の赤門の前にある日本で唯一の顕微鏡専門店である。

顕微鏡という道具を使って、ミクロの世界に踏み出そうとするとき、顕微鏡に関する情報量の少なさで挫折する人も少なくないだろう!
 そんな狭き顕微鏡の門を大きく開いてくれるのがこの浜野顕微鏡店をおいて他にない。

 浜野顕微鏡店店主、浜野さんの実地の伴ったアドバイス、その一言一言が金言となる。
顕微鏡各メーカーの思惑などを考慮しながら、一台の顕微鏡を選び、付き合っていくためのアドバイスを惜しみなくしてくれる。
 
 こうして商売抜きの懇切指導の上、納得の一台が選ばれる。

 いわば、顕微鏡会の救世主の様な存在である。

 今回は、ライカの実体顕微鏡を買いに来た。上の写真の右に写っている白い顕微鏡がそれである。今から、4年前、ライカの実体顕微鏡はよく見える!と浜野さんがつぶやいたことを、4年間暖めてきて、とうとうこの日が来た。
 この日も、僕が「ライカの顕微鏡がどれほどよく見えるのか、わからない!」と言うと、「それじゃあオリンパスと見比べてもらおう!」と言って、オリンパスの実体顕微鏡を持ってきてくれて、見え味の比較をしてくれたりして、買うまでに、4時間ほどの時間を付き合ってくれた。
 4年前に比べて、浜野さんはずいぶんと穏やかになって、とても話しやすく、より親切になっておられた。

 顕微鏡と言えば、これまでは、一度にたくさん買ってくれる大学が主なお客様だったそうだが、これからは個人の人にもっと顕微鏡の良さをしってもらいたいと話しておられた。そして、それを私の生き甲斐に感じる、と話されておられた。

 ただ、今までも浜野さんは多くの個人的な人の影にあって、縁の下の力持ちのような存在であり続け、多くの顕微鏡の愛好者を支え続けている。

 従って、もし顕微鏡の道を歩みだしたい!が、しかしなかなかその一歩を踏み出せない人は、まず一度浜野さんを訪ねるのが一番の早道と思います。

住所)〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目25-18東大赤門前
                 電話(03)-3811-4373

浜野顕微鏡店

 帰りがけに浜野顕微鏡店の前での記念写真。ショーウインドに顕微鏡がずらりと並んでいるのが壮観である。
こんなお店が身近にある東京が羨ましい!
 もし、東京に住んでいたら、暇さえあればこのショーウインドを眺めに来るかもしれない。