双眼鏡の役割・選び方2
双眼鏡の役割・選び方 2
双眼鏡の役割

 その昔、双眼鏡は敵の飛行機や艦船をいち早く発見するために開発されてきました。
つまり、戦争のたまものです。
しかし、現在のように平和なときには、
双眼鏡はより平和な気持ちになれるために使って良いと思います。
例えば、上の写真のように広大な湿原を歩くことを想定します。
 
荷物はできるだけ軽く身軽にしたいものですね。
しかし、湿原のあちこちには見知らぬ小さな美しい花が咲いていたり、
美しい声の鳥たちがいます。こんな鳥や花たちとは近づいてお話しすることができません。
野性の鳥たちは僕たち人間と一定の安全な距離をとろうとするからです。
寂しいけれど、現実です。
 こんな時、僕たちはできるだけ鳥たちと共にいたいと感じます。
そんなとき双眼鏡をポケットから取り出してぱっと見るのはとても楽しいことです。
 こういうことから双眼鏡は軽量でコンパクトでありながらも、
よく見える双眼鏡でありたいものです。
そんな携帯性を重視して慶ちゃんが選んだのは、
下の写真にあるライカの10×25のダハプリズム型の小型双眼鏡です。
 昼間でしたら、僕の持つ大型の双眼鏡と見比べてもほとんど変わらない、
実にすばらしい見え方をしてくれる双眼鏡です。
しかも、その携帯性は見事というほかありません。

〈性能と重量&大きさのバランス〉

左の写真の双眼鏡は慶ちゃんの愛用しているライカの10倍25mmの双眼鏡で、極めて小さく、軽く、高性能です。これだとポケットに入れて、野山を散策して野鳥や花などを見るのにも全然じゃまになりません。
しかも、昼間の見え加減では僕の7×40と何ら大差ないのです。
 ライカのこのシリーズには8倍のものと10倍のものとがありますが、慶ちゃんは悩んだ結果、10倍のものにしました。
これは正解でした。

ライカ・LEICA 10×25 双眼鏡
僕の選んだ双眼鏡
ライツ Leitz 7×40双眼鏡
ツアイスZEISS 8×56双眼鏡
〈携帯性を考えない場合〉

 僕はいつもは双眼鏡ではなくカメラを持って歩き回り、究極の携帯性を求めないために、
少し大きめの双眼鏡を2台選びました。
 これらはどちらもダハプリズム型で、これは僕の好みによります。

どちらも、昼間〜夜の星まで見事な解像力とコントラストです。
星などを本当に綺麗に一杯見るためには、もっともっと大型の双眼鏡が必要になりますが、
僕の場合は撮影をしたいので、撮影のじゃまにならない、
この程度の大きさの双眼鏡がベストの選択になりました。 
 倍率が7倍、8倍という手頃な倍率で、ピントは真ん中で合わせられるCF式で、
ポロ型よりも携帯性の良いダハプリズム型で、口径、40mmのと56mmのを選びました。

〈双眼鏡を選ぶ結論〉

 以上から、双眼鏡を選ぶ場合、湿原や山、野原、電車、車、色々とシチュエーションを想定して「肉眼を越える美しい見え味を」を楽しんでほしいと思います。
 決して、双眼鏡は遠くを見るためだけの道具ではなく、近くに来る鳥、花、色々な美しいものを肉眼以上にはっきりと見るための道具であります。
 それから滅多に壊れる物ではありませんから、少し良いものを買う方がいいと思います。一生涯の伴侶を選ぶほどの慎重さで望んでほしいと思います。そうすれば、きっと鳥たちがすぐ隣にいる感覚にうっとりできるようになります! 

〈双眼鏡の注意点〉

 特に昼間、太陽が出ているときには太陽が視界に入らないように絶対注意します。これだけは守らなければなりません。

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