銀塩フィルムの世界
フォルテパン FORTE PAN100
フォルテパン FORTE PAN100 

 ハンガリーのフォルテ社のフィルム。
僕がこのフィルムを使おうと実験している最中に、
カメラ店の店頭から消えたために、実験できないままとなりました。
フォルテ社が倒産の危機にひんしたのが、原因です。
 
 しかし、そのフォルテ社はハンガリー国の支援により目下、再生への道を歩んでおり、
それで、再び日本国内でも買えるようになったようです。
 
扱いは、フォーマ同様、近代インターナショナルで、そのため、各地のカメラ小売店で入手可能です。
ただし、ブローニー120フィルムは近代インターナショナルで扱っていないために、
日本国内では入手不可能です。
 
 実はこの理由は、軟弱な日本のP社のカメラの自動巻き上げ機構に
フォルテのブローニーフィルムが対応していなかったことが理由だそうです。

なんでも自動でやろうとする横着な姿勢が、このように他に迷惑をかけるのでしょう。

現像液も同時に手に入り、こちらの方は、ネガフォートといいます。
500Nの濃縮液タイプで、これを1:3に希釈して使用します。

 1:3に希釈するので、使用液は2000Nとなり、
これで135-36EXフィルムを16本現像できます。
確か800円ほどだったと思うので、フィルム一本あたり50円見当で現像できます。
 少し、高めですが、耐えられないわけではなさそうです。

★ネガフォート フォルテパン専用現像液 ★
ネガフォート 

 フォルテパンの純正現像液。上の説明にあるとおり、水で1:3に希釈して、使用液を造るタイプの現像液。
 よって、原液は500Nだが、使用液は2000Nとなる。これで、135-36EXを16本現像できると説明されています。
 
 もちろん、これは標準的な現像本数で、シャドーの多いネガばかりだったらもっと現像本数は稼げるでしょう。
 
 また、濃縮液のタイプなので、好きな分量だけつくれることも大きなメリットだし、粉末を高温の水に溶かさないでも現像液がつくれるので、冷ますのにかかる無駄な時間が節約できます。
 特に気温の高い夏などにフィルム現像をするときには、このありがたさを実感します!
 
 価格は、1本あたり、40〜50円で現像できることになります。