撮影機材 ハッセルブラッド・Hasselblad
●メータープリズムファインダー・PME51(露出計付)
メータープリズムファインダー・PME51(露出計付)

ハッセルブラッドにはプリズムファインダーがいくつか用意されているが、僕はその中でPME-51という斜め45°からのぞくタイプをたまに使用する。
露出計が組み込まれていて便利はいいのだけれど、ファインダー倍率が低くてピントがあわせにくいのが問題だ。

また、このプリズムファインダーはその時代の機種に合わせて製造されたために結果、いくつかの種類が存在する。

PME、PME3、PME5、PME51などである。その主な違いは

ヲPME…ハッセルブラッドの旧タイプのファインダースクリーンに対応したもので、アキュートマットには使えない。

ヲPME3、PME5…アキュートマットに対応したもの。確か、この二つの違いは2000シリーズへの適応で微妙に変更         されたものと記憶している。

ヲPME51…PME3、PME5には照明がないために、暗いところでは全く露出計が見えなくなってしまう。このため、右      側にあった電池残量確認ボタンのパイロットランプを左側に移し、このパイロットランプの明かりで数字が見えるようにしたタイプ。ただし、後で説明しますが、このパイロットランプによって確かに見えるようになりましたが、レンズ側のライトバリューの数字は暗いと見えないので、結局暗いと使えないという寂しい機構。

メータープリズムファインダーの使い方

 まず、上の写真にある「MAX」のところの数字を用いるレンズの開放に合わせる。(これが面倒くさいですね。)次にフィルムの感度を合わせます。(これは簡単ですね。)

次に、プリズムファインダー前面右側のボタンを押して露出計のスイッチを入れて測光します。(写真左下)
すると、露出計内部の文字列の数字が点灯します。一見デジタルっぽいんですが、2個一度に点灯したり、その2個のうち一個が強い光を放ち、一方が弱い光を放つ場合があり、慣れるとアナログ的に半絞りとかそれ以上の精度で読みとれるようになります。測光は多分平均測光だと思います。

次に、ファインダー内部で読みとった数字をレンズのこの数字に移し、△のところにその数字を合わせます。それでその時に示しているシャッター速度と絞りの組み合わせが適正露出ということになり、これで撮影すればよいことになります。