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丘のうえの小さな写真館 撮影機材
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★アポ・エルマリートR180mmf2.8★
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★アポ・エルマリートR180mmf2.8 ★
僕は長いこと中判カメラで風景を撮ってきましたが
その中判カメラを補う意味で、ニコンのニッコール180mmだけはよく携帯していました。
最初はニッコール180mmで“EDではないタイプ”を使っていましたが
このレンズで撮ったポジをポストカードにするために
フォトショップで少しいじろうとするとすぐに破綻して悲しい思いをしました。
その後、EDレンズを1枚使った“ニッコール180mmED”を使うようになりますが、
このレンズも開放付近で使うと色収差のために輪郭がぼけてしまいました。
こうしたニコンの180mmに画質的に物足りなさを感じつつも20年近く経るわけですが、
ちょうどその頃から撮影機材をライカに変更していきますので
まず真っ先に考えたのが180mmという焦点距離のレンズでした。
そこで浮かんできたのがこのアポエルマリートR180mmでしたが、
なかなか探してもなかったし、中古でも20万円以上もして
なかなか手にして写すところまでたどり着きませんでした。
しかし、なんとか手にして写そうとすると、
そのインターナルのヘリコイドの滑らかな動きに感涙します。
ニコンの180mmEDもヘリコイドは滑らかで
大変このことは気に入っていたのですが、
アポエルマリートR180mmはニッコール以上に滑らかで、
ピントを合わせることが快感でさえあります。
それで、描写力というと
開放では少し滲みがあり、収差が少し残っており、ほんわりと来て
同じアポテリートR180mmf3.4とかアポズミクロンR180mmf2のような
開放からパーフェクトとはいきません。
しかし、僕が本レンズを使う時
開放で使うことよりも、F5.6とかF8で使う回数の方が多く
ここまで絞ると、なかなかいい感じです。
F5.6ではニコンのように色収差による輪郭のぼけは当然ありませんし
輪郭だけを縁取ったような、すなわちアンシャープをかけたような作られたシャープ感はなく
シャープ感に自然な感じを持っています。
無論コントラストは良いのはライカに共通して言えます。
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■■■ アポエルマリートR180mmf2.8の白黒作例 1 ■■■
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アポ・エルマリートR180mmf2.8 白黒作例。
光が美しくダンスをするような感じに写る。
すなわち色収差による輪郭のボケはなく
かといって、ギリギリした輪郭のシャープさを感じさせない。
本当に良くバランスがとれている。
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■■■ アポエルマリートR180mmf2.8のカラー作例 1 ■■■
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函館 春-5『夜桜の函館公園』-函館 青柳町-
ライカR9 アポエルマリートR180mmf2.8
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上の写真ポストカードでは
ライカのアポエルマリートR180mmf2.8を絞りF5.6で使っています。
Webではわかりませんが、フィルム段階では
夜桜の中心となる建物 (函館旧図書館)の輪郭は柔らかなシャープさを保ち
見事な描写力です。
こうした見事な写りをすることもすごいんですが、
今までのようにこの撮影で中判カメラを使っていたら
絞りを念のため何とか思って
F8以上絞って撮ったと思いますので
きっとたいへんな厳しい撮影を強いられたでしょう。
そんな厳しい撮影から開放され、しかも高い撮影結果が得られるところに
ライカを使っていて本当に良かったなあ〜という思いがします。
★ 写真ポストカード 函館『夜桜の函館公園』へ
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■■■ アポエルマリートR180mmf2.8のカラー作例 2 ■■■
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2008年最新単品ポストカードの世界
8N-13)『霧の二重奏』
-岩手県 遠野市 高清水高原 /ライカR9 アポエルマリートR180mmf2.8
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このポストカードもアポエルマリートR180mmf2.8の有り難みを実感した一枚となりました。
牛の動きをつぶさに見ながらその瞬間にシャッターを切れる快感を味わったのです。
中判カメラ、すなわちマミヤM645やハッセルブラッドで風景を撮るとき
撮影の95パーセント以上は撮影時にミラーの動きによるブレを嫌って
ミラーを跳ね上げて撮影します。
ミラーを跳ね上げると、シャッターショックによるブレはなくなるのですが、
動きのある牛などの被写体を見て撮ることはできなくなります。
僕はこうした中判カメラの動く被写体の撮りにくさを長年感じてきて
ミラーを跳ね上げずにこうして撮れる喜びを痛感するわけです。
しかも、その描写は見事で、樹木の葉の一枚一枚に及ぶところまで収差やブレによる破綻はなく、
非常に高い結果を得ることができています。
★2008年ポストカード『霧の二重奏』へ
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■■■ アポエルマリートR180mmf2.8のカラー作例 3 ■■■
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★アポエルマリートR180mmf2.8の作例 3
上の写真は日本海を行くフェリーの船上から
日本一高所にあると言われている北海道道南のモッタ岬灯台を写したものです。
中判を使っていた頃
こうしたフェリーの上から安定して撮ることはとても難しいことでしたが
ライカを使えば、こうして180mmレンズであっても気軽に使えます。
こういうところがライカの有り難さなのですが、
このアポエルマリートR180mmf2.8の写りも見事です。
絞りF4にてほぼ満足のいく描写で
船の上からとは思えないほどくっきりと写すことができています。
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