撮影機材
エルマリートR24mmf2.8
 エルマリートR24mmf2.8

丘のうえの小さな写真館のエルマリートR24mmはライツウエッツラー製のもので
コーティングの雰囲気からも、だいぶ初期に近いものだと思います。

何度も新しい時代のレンズに買い換えようかと思いましたが
なぜかこのレンズで撮影したものが
ヒット作品になるジンクスがあって、今では宝物の一つになっています。

不思議なことにこの24mmはいたって
普通の焦点距離なのに
ミノルタ設計のレンズらしく、
その写りの良さを知ってくると、ミノルタってやるなあ〜という思いが湧いてきます。

最初は古いレンズだからといって、バカにしていたんですが
カラーバランスが悪くなっているとか、抜けが悪くなっているとかということが不思議なくらいなく
本当にすっきりとした抜けの良い描写をします。

見た目とは違い、本当に爽やかな写りです。

エルマリートR24mm カラー作例
最新 自然ポストカード 8N-11)『シラネアオイ満開』

上の写真の花はシラネアオイの大群落を写したものですが
僕はこの時、多くの人と来ていたので、
十分な撮影時間がとれないまま、息をせききりながら必死になって撮った写真の一枚です。

もしこの時中判カメラを持ってきていて
まごついていたら、この写真は撮れなかったと思います。

こうしてできてきたフィルムを見て、
その爽やかで明るい印象のフィルムを見て、僕は大いに胸をなでおろしました。
「良かった、綺麗に撮れてる…」

瞬時に構図を決め、後は風のやむのを待って撮るわけですが、
この時どうしたわけか、風も見たりと止んで
僕にさあ。撮っても良いよ、と神様が言ってくれているようでした。
函館の夜景に満月がでてくる様子を撮ったものですが、
この安定した写りに僕はすっかり満足です。
24mmという広角なのに、歪みなどもなく実に端正に撮れています。

この端正な写りがこのレンズの第2の魅力です。