丘のうえの小さな写真館 撮影機材
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★アポテリートR280mmf4 ★
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★アポテリートR280mmf4
R型ライカレンズの中で一番スタイルが気に入っているレンズで その描写は湿度を伴った、まったりした感じ。 以前、ハッセルブラッドのテレアポテッサーCF500mmf8と描写を比較することになった。 テレアポテッサーCF500mmf8はどこまでもあっさりと「これでどうだ!」と言うくらい 抜群に抜けが良いレンズ。 それに対し、アポテリートR280mmf4の方は色濃くまったりと写るよう。 そういうわけで、どっちで写すかで全く印象の違った作品になることがわかりました。 その昔、ニッコールの300mmf4.5というレンズを買って使おうとしましたが そのレンズはヘリコイドが重く、重量も重く その当時それしか買えなかった折れそうな三脚には荷が重かった。 それで写したものが皆、ぼけた感じに写るから、 自分が全部悪いのだと思っていた。 しかし、今思えば、あれは色収差によるボケで 全部自分が悪いわけではなかった。 そんなわけで、僕はそれ以来300mm恐怖症になって 300mmが使えなくなっていました。 しかし、このアポテリートR280mmf4を使い始めて |
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■■■ アポテリートR280mmf4のカラー作例 ■■■
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まず一番最初のアポテリートR280mmf4の作例は
断崖にかかるつららの作品。 この写真は信じられないでしょうが、車の上からアポテリートR280mmで撮っています。 絞りはF8で、ピントは完璧です。 こうした長焦点レンズを車の上という不安定な場所からでも 振り回せるところにこのレンズやライカの真価があります。 |
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次なる作例は函館の写真ポストカード、晩冬の常盤坂の写真です。
これもアポテリートR280mmf4で撮っていますが、 僕は以前こうした目線、いわゆる望遠の目線で街を撮ることができませんでした。 すなわち35mm判の300mm恐怖症、 中判の500mm(35mm判の300mmに相当)を振り回せないこと などにより、僕は35mm判なら180mmまであれば 風景はやれる、とさえ思っていたのです。 しかし、本レンズと出会ってからは考え方はすっかり変わり こうして街中でも280mmレンズをばんばん使った撮影ができるようになったのです。 |
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次なる写真は写真ポストカードにもした『雪原の夕日』という作品で
これはアポテリートR280mmf4にアポエクステンダー2×を装着して 合算560mm相当の焦点距離で写しています。 これほどの焦点距離ですので、 画角は非常に狭く「狙って撮ったんでしょ」と思われますが、 これは全く偶然の出合いによって撮っています。 すなわち、「アポテリートR280mmf4+アポエクステンダー2×」 の気軽さのために、560mmもの長焦点撮影を実に苦労なく撮ることができているのです。 つまりは、ボデーのミラーアップによる無振動撮影、 アポエクステンダー2×によりレンズ全長・重量を押さえ、 通常の撮影と同じシステムで撮影できています。 この組み合わせ(アポエクステンダー2×装着)では、確かに560mmの単焦点レンズに比べ コントラストやシャープネスを多少損ないますが それはプリント時にかなりの高倍率に引伸す場合に確かに問題になるかもしれませんが 通常の大きさ、つまりは、6切程度のプリントまでは 見分けがつかないレベルにおさまります。 また、僕は万一を考えてアポ・エクステンダー2×を使っていますが、 慶ちゃんの使っている普通の「エクステンダー2×」でも 十分な画質がキープできることを確かめています。 ライカのエクステンダー2×はアポ・エクステンダー2×に比べて価格は1/3程度ですが その性能はかなりいけていると考えていいと思います。 |
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アポエクステンダー2×
こんなに小さくても画質を損なうことなく 焦点距離を2倍にしてくれます。 いわば秘密兵器です!1 |
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アポテリートR280mmf4+アポエクステンダー2×
非常に短くまとめてこれで560mm。 月夜などの暗い撮影でない限り 暗くなるF値(F8)はかなり我慢できる。 |
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