上の写真を撮っているとき
僕は風景にライカを使っていこうと強く思いました。
この時の天候はめまぐるしく変化して
光が射し込んできたかと思うと雨が降ってきたりしました。
僕はそんな変わり行く天候の中
ライカR9にズミルックスR80mmf1.4を付け
偏光フィルターなどをつけずにその場の光で、前をしっかり見つめて撮っていました。
その時ファインダースクリーンの中では
光の動きだけではなく樹木の葉のざわめき、その音色までも手にとるように見えたのです。
こうした光景を目の前にしながら
僕はミラーを上げることなく
綺麗だと感じたその瞬間ごとにシャッターを切っていきました。
中判カメラのようにミラーを上げずその光景に没入できることの幸福感
偏光フィルターをつけずに見る光の輝きは
撮影することと感じることの“大事なつながり”“風景との一体感”を知りました。
僕はこの時の撮影を通し、
R型ライカで撮っていくことをすばらしさを感じ
画質を少々犠牲にしても
中判や4×5判を用いることが減りました。
光と風の印象をフィルムと心の両方に保つために
僕はライカR9を使います。
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