館 星空への想い
星空への第一歩No.5
屈折望遠鏡
 屈折望遠鏡が一番望遠鏡っぽさがある。誰でも感覚できるとおり、屈折望遠鏡では上の写真のように覗く。すなわち、上の写真を見れば筒の先に対物レンズがあり、この対物レンズを通ってきた光をアイピースで拡大してものを大きく見る仕組で、いたってシンプルである。
 実はこのシンプルさこそ、屈折望遠鏡の大きな特徴であり、光の損失も少なく、コントラストの高い像を観察できる。しかし、実際にはそのレンズの製造に大きなコストがかかり、口径の割りに高いものにつく。しかも、上の写真のように取り扱いを楽にし、かつ性能を落とすどころか更に上げようとした短い筒の屈折望遠鏡となると、そのコストは更に跳ね上がる。
 しかし、こうした短い筒の屈折望遠鏡はその重量も軽く、短いので、運搬は極めて楽で、郊外に行かないと星が見えなくなった現在に置いては、まさに時代の申し子のような存在である。

 しかし、こうして短い屈折望遠鏡を造るためには、かなりコストのかかる高価なレンズを使用して、それを達成している。お金のかかった望遠鏡だと言える。

 その代わり、大きさはご覧のように7歳の子供と比較してもそんなに大きくないことがわかる。
 しかし、性能を維持したまま小さくすることには多大のコストがかかっている。
 ただ、高い高いと言っても、写真の望遠レンズのような法外な金額にならないのは、レンズの構成枚数の少なさなのだろうか。
 ちなみに写真に写っている望遠鏡では直径7.63mの枚のレンズを使b「、そのうちの一枚が螢石である。
No.6