丘
の
う
え
の
小
さ
な
写
真
館
セット
ポストカードの
世界
12枚組
700円
月は僕にとって永遠の女性像である。北海道に来て、右も左も分からない頃、僕はひたすら月の光を追い、野山や海辺をさすらうことがあった。そんな折り、月は美しい光を投げかけながら、行方の定まらない僕にひとつの目標を与えてくれた。だから月は僕の恩人でもあり、理想の女性像でもある。そういう意味でも作品集『月光』を僕は何が何でもつくる必要があった。
1)月 光
2)月 想
3)闇を照らす二つの灯
4)月照光
5)荘厳なる光輪
6)暮れゆく空へ
7)月の光
8)闇からの手
11)細月寂寥
12)銀の水平線
9)夜のさすらい人
10)白 照
闇を照らす光-月 光。
ぼくは沈潜した闇からの手をふりきり
長き放浪の末に君に救われ君を愛した。
ぼくは君を求め,君と共に
これからはこの海原のかなたに続く夢の地平を目指し
旅ゆくのだ。
そして,君が満たしてくれるこの心の高鳴りを
ぼくは愛とも,希望とも,また幸福とも呼ぶのだろう。
ああ,世界を巡るまにまに,君がそうするように
ぼくも世界をやさしく照らし
包んでゆきたい。