写真にかける想い
カラー写真への想い
風のように撮ること、
そのことが僕の写真の基本姿勢です。
それは自分の人生が風のようであると思うからです。

従って、写真を風のように撮ることが僕にはどうしても必要でありました。
すなわち、僕はカラー写真主体に撮っていますので
カラー写真こそ僕の撮影の基本です。

そうしたカラー写真の撮影で、僕は長らく中判カメラで撮っていました。
これは中判カメラの画質を信じていたからでしたが
このことが風のように撮るという基本姿勢を崩していたのです。

それがある契機から
R型ライカ(35mm判)で撮るようになると、
同時に自分のカラー作品の制作においての基本姿勢、
すなわち求めていく雰囲気までが決まったのでした。

その作品の雰囲気は
今まで信じてきた中判カメラによる粒子を目立たなくして
画質の高める写真制作ではなくて

むしろ粒子がでることで得られる

“暖かさと、その場の空気感”の表現であり

そこに僕は自己の世界を見出したのであります。

暖かさとその場の空気感を写したいとする思いは長年僕の心の内部にありましたが
その気持ちと自分の写真表現とが微妙に食い違っていましたが、

R型ライカを使うことで、ようやく心と表現とが一致し
ようやく自分の進むべき道と方法を知り得たと思っています。

今後はこうした表現方法を中心にカラー写真を制作していく予定でおります。

その先駆けとなるのが2008年から本格的にスタートした
写真ポストカードです。

今後はこの写真ポストカードの充実を更に深め
その上で、もっと抽象的なテーマまで含めた
写真集の制作にチャレンジしていく予定でおります。


また、ライカを用いますと、こうした心にかなった作品の制作も可能になりますが
一方で次のような撮影まで可能になります。

外国撮影
ミクロの世界の撮影

このことは僕が写真を始めたときに誓った思想である
この世界で出会った感動の全てを写したいという気持ちとも一致します。

以上のように
カラー写真は余程のことがない限り
R型ライカを中心にして写真を制作していきます。

カラー撮影の主体となるライカR9

丘のうえの小さな写真館ではこのカメラを用いて
カラー写真を制作しています。