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丘のうえの小さな写真館の暗室奮闘記
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★ 暗室奮闘記 2009年5月21日-1 長き時を経て、フォコマート2C初仕事★
白黒写真ポストカードの制作
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ライカ フォコマート2Cが来て以来
それに常着となるエルマー100mmの引伸レンズが劣化していることがわかり
それ以来、フォコマート2Cは引伸機としては使用できないで困り果てました。
しかも、そのことがわかったのが
昨年末のカレンダーや写真ポストカードを秒刻みで制作しなければならない時のことで
その時、僕はフォコマートでの写真制作をあきらめ
予備として備えていたラッキー4×5MD+ロダゴン80mmによる引伸に切り替えました。
こうして窮地をラッキー4×5で乗り越え
カレンダー時の秒刻みのスケジュールが一段落したとき
幸運にも東京のムサシというカメラ店で
フォコマート2C用のエルマー100mmが売られているのを見つけ
すぐに購入し、それと交換しました。
こうしてフォコマート2cが来て以来、
ストップしていた白黒プリントの制作は7ヶ月の時を経て再開
その初仕事として、白黒写真ポストカードの制作をしました。
しかし皮肉にも、その初仕事では
新調したエルマー100mmは使用することはなく
35mm判用のフォコター60mmのみを使用しました。
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■■■ 写真ポストカードの制作 ■■■
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■ 初めての月光の白黒プリント |
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『月照の海』北海道 函館立待岬
ライカR7 マクロエルマリートR60mm イルフォードパンF50 フォコマート2C フォコター60mm
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僕は長いこと月など夜の撮影に白黒フィルムを使うということができないでいました。
それは幾度も余りよい結果が出なかったからです。
しかし、この写真を撮影していたとき
慶ちゃんから、白黒で撮らないのか?と質問され、
あ、それもそうだな、と思い直して撮ったのが上の一枚です。
そんなこともあり、僕としては日常のありふれたテーマである月を
何と初めて白黒プリントとして制作しました。
結果は、上にあるように申し分のない出来で、
今後、月の撮影に積極的に白黒フィルムを用いていこうと思うようになりました。
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■ 粗粒子写真への第一歩 |
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『霧の情景』北海道 北斗市 木地挽き高原
ライカR9 ズミルックスR50mmf1.4 E60タイプ フォルテパン100 フォコマート2C フォコター60mm
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今まで僕の白黒写真の目指す方向として
ハッセルに超微粒子フィルムを用いて
可能な限りシャープで微粒子で滑らかな写真プリントを制作することを目指しました。
しかし、この春から以前より暖めてきた
粗粒子写真の表現の試みを開始しました。
その粗粒子写真の第一段として
僕はハンガリーのフォルテ社のフォルテパン100と400というフィルムを選びました。
このフィルムは粒子が荒いですが、中間トーンが豊かなフィルムなので
粗粒子表現には最適であると考えたのです。
(上の月光のプリントと交互に見ていただければ
いかにフォルテのプリントが粗粒子であるかわかってもらえると思います。)
その結果が上の一枚にあるわけですが、
予想以上に良い結果が出て、嬉し涙であったのです。
また、粗粒子表現は35mm判という小型カメラの特権でもあり
ライカを主に使うようになった僕には、粗粒子写真表現は
これからもきっと大事な分野になっていくと思います。
ただ残念なことにこのフォルテ社のフィルムはもうこの世では
入手できなくなってしまいました。
従って、上の写真がほぼ最後のフォルテパンによる作品となります。
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