館 撮影機材
ハッセルブラッド Hasselblad
ディスタゴンCF40mmFLEとビオゴンCF38mm
 レトロフォーカスと対称形の描写の違いが知りたくて同一焦点の2本を揃えました。というより、写真を始めた頃からこのビオゴンのスタイルが可愛くていつかは使いたかったからでもあります。また、ディスタゴンCF40mmf4FLEもそのラッパ型のレンズのスタイル好きで買いましたが、レンズも予想よりもとても綺麗で、描写も気に入っています。この両者、ちまたでは対称形とレトロフォーカスの違いによるディストーションの違いが話題になりますが、使ってみると僕の場合ディストーション(歪曲収差)以外の他の描写の違いが面白いです。
丘のうえの小さな写真館 ハッセルブラッド カメラ&レンズ群
使用カメラ 

Hasselblad 503CX 2台 
Hasselblad 2000FC/M 1台
使用レンズ
フィッシュアイ・ディスタゴンC30mmf3,5
ビオゴンCF38mmf4,5
ディスタゴンCF40mmF4FLE
ディスタゴンCF50mmF4FLE
ディスタゴンC60mmf3,5
プラナーCF80mmf2,8
プラナーCF100mmf3,5
マクロプラナーCF120mmf4
ゾナーCF150mmf4
ゾナーCF180mmf4
ゾナーCF250mmf5,6スーパーアクロマート
テレテッサーCF350mmf5,6
テレアポテッサーCF500mmf8
ムター2×
ディスタゴンFE50mmf2.8
プラナーFE110mmf2
ゾナーF150mmf2,8
なぜハッセルブラッドを使うようになったか
15年間マミヤM6451000sを使ったあと、
僕はハッセルブラッドへの憧れのため
またファインダースクリーンの見え味や使いやすそうな望遠レンズの存在にひかれて、
ハッセルブラッドに変わっていきました。

そして、しばらくハッセルブラッドを使ってから、
マミヤM645のファインダーをのぞくと、
よくこんなファインダーで長いことやってきたものだ、
と逆に感心してしまうほどでした。
 
それ程までに、ハッセルのファインダーの見え味はすばらしかったのです。
そして、使い込んでいく内に、
ハッセルが自分の精神が求めるカメラであることを深く認識するようになります。

このカメラの持つ精神性は非常に大事な要素であることは
間違いないと思います。 
 
また、ハッセルブラッドは手触りの感触が良く、
また非常に軽く感じられるのも大きな魅力でした。
今までマミヤM645は何か無用に重いカメラであったので、
ハッセルブラッドのこの軽量かつ堅牢さが身にしみてありがたく感じられました。
 大雪山撮影など高所にカメラを持って上がるときに
マミヤM645では重くて嫌だったのに、
ハッセルブラッドだと持って上がろうと思わせてくれるのです。
 
 その他、レンズシャッターへの憧れもありました。
ニコン&マミヤM645を長く使ってきて、僕はレンズシャッターのカメラを使いたかったのです。
これに加え、バックシャッターの閉まるときの音や
巻き上げるときのギアの音や皮の手触りや
ボデーが可能な限り小さく造られていることや
マガジンが取り外せることなどが僕には大変魅力的でした。

 しかしハッセルブラッドに変えるかどうか悩んでいた当初は、
マミヤM645の使いやすさがあきらめきれず、
ハッセルブラッドの使いにくさばかりが目に付きました。
 
 特にシャッターボタンがボデー前面にしかないということや
ミラーアップ時、一度ミラーを上げたらシャッターを切らないとミラーが戻せないなどは
信じられないことだと思いました。
ですが、実際に使い慣れてみると、それら欠点は撮影方法を変えることで対処したりしました。


こうして、僕はマミヤM645からハッセルブラッドに変わっていくわけですが、
折しも白黒を撮影してほしいという妻からの要望や、
ある方からの資金的な援護もあり、
僕はマミヤM645からハッセルブラッドに換わっていきます。
 
 マミヤM6451000sというカメラは大変良くできたカメラであったのですが、
フィルムマガジンが交換できなかったので、
カラーと白黒の両方を一度に撮ることができませんでした。

もちろんマミヤM6451000Sは
その後にカメラバックを交換するタイプであるマミヤM645スーパーやプロに変わったわけですが、
スーパーやプロのプラスティック的な感覚と
ファインダーの見え味が悪いのを嫌って、
フィルムマガジンが交換できることと
金属的な質感のあるハッセルブラッドに換えることに決めたのです。

 もちろん、その時マミヤRB67やRZ67なども考えたんですが、
マミヤの67カメラのボデーとシャッターの連動性の悪さ(ミラーアップ時のボデーとレンズの連携の無さ)
が僕は嫌だったのです。
 
 こうしてハッセルブラッドに変え、
ひとたびマガジンが交換できるという恩恵を受けてしまうと、
もう交換できないマミヤM645に戻れなくなってしまいます。

 ただ、一番不安であったのはズームレンズがなく単焦点レンズしかないことでした。
マミヤM645時代55-110mmf4.5Nを主砲として使っていた僕が
単焦点レンズで撮影がやって行けるだろうか?
このことが一番不安な点でした。
 
例えばマミヤM645の場合に単焦点レンズだけを使おうとすると
55mmの次は80mmしかなくこの広角から標準域における急激な変化は
僕には全く耐えきれないものだったのです。
 
 しかし、ハッセルブラッドの場合には
マミヤM645の55mmは60mmとなり、80mmはそのまま80mmであったために、
その差が5mm狭まり、マミヤM645時代よりもわずかながら画角変化が減り、
少し楽になったのです。
ほんのわずかな画角の縮まりでしたが、
6×6判では6×4.5判よりもこの画角ジャンプが少なく感じられ、
意外に60mm、80mm、100mm…という単焦点系列でやっていけると感じられました。

 しかし、使っていくうちに
そうした広角から標準への焦点距離のジャンプよりも
ハッセル用のツアイスZEISSレンズの写りの良さに満たされるようになります。
 
ハッセル用のツアイスレンズは
マミヤM645のレンズに比べ
なめらかで色濃くカチッとした写りをすることが分かってきたのです。
  
また、これと同時に
ハッセルブラッドのツアイスレンズは
非常に広いイメージサークルを持っているので、
マミヤM645と比べて周辺減光が少ないことも
大きな魅力に感じられたのです。

 

ハッセルブラッドへの不満 -フィルム比率のこと-
こうして高い均一な画質とその操作性から来る高い精神性ゆえに
僕はこのままハッセルブラッドでずっとやって行こうと思っていました。

しかし、時を同じくして、
大雪山などの撮影が増えた時期があり、
僕はその撮影を通し、フットワークの軽い撮影に憧れていきます。

それでニコンにAF-Sニッコール28-70mmf2.8EDなどを導入して
フットワークの軽さと画質を両立しようと図りますが、
それは写真展の結果、お客様から画質に問題があることを指摘され、
その後R型ライカへ接近していきました。

またこれと時を同じくして
ハッセルブラッドの6×6判というフィルムの比率が徐々に
僕には重荷になっていました。

というのも、僕は主にポストカードやカレンダー、写真集などを制作することを目標にしていますので
その判型に合わせようとして
6×6判のフィルムを上下トリミングしようとするとき
僕は命を削るような辛さを伴うようになっていたのです。

つまりは、6×6判の命である上下を切り捨てると、
ライトボックス上でその写真の命が吹き消されていくようで
本当に身を切られるような思いをしてトリミングをしていたのです。

こうして実際に使用する際に
6×4.5判のように扱っていかなければならない6×6判ハッセルブラッド。

6×4.5判とはまるで違う6×6判の命を吹き消してまで
ハッセルブラッドをメイン機材としてこれ以上使っていくことに
僕は無理を感じ始めていました。
ハッセルブラッドとR型ライカのはざまで揺れる心
そうした中、僕は徐々にハッセルブラッドから
R型ライカへ機材の中心を写していくのですが
今まで固く信じてきた中判のしかも、ハッセルブラッドを
そう簡単にはあきらめ切れませんでした。

しかし、R型ライカを使うようになって
風景をプリズムファインダー(アイレベル)で正対して見るようになると
R型ライカのファインダーの見え味の良さのために
マミヤM645→ハッセルブラッドを通してやって来たウエストレベルファインダーによる
下向き加減な見方よりもずっと撮影しやすくなってきたのです。

つまり、R型ライカに慣れてしまうと
R型ライカのアイレベルで撮った後、ハッセルブラッドのウエストレベルファインダーをのぞくと
目の前がくらくらするほどになってしまいました。

あらんことか、あれほど愛してきたウエストレベルファインダーでのものを見る姿勢よりも
R型ライカのアイレベルのものの見え方の方がより好ましくなっていったのです。

しかし、僕はこうした変化に対し、
ハッセルブラッドにもプリズムファインダーを用い
R型ライカとスタイルを同じくすることで
このめまいを取り除こうと必死でした。

しかし、ハッセルブラッドのプリズムファインダーにはどれもどこかここかに不満が生じて、
ハッセルブラッドをアイレベルで(プリズムを通して見る)メインカメラとして常に使っていくことは
無理だと思うようになったのです。 

しかし、R型ライカに変わったとき一番不安かつ問題だったのが
フィルムの大きさ
でした。
今まで20年、中判フィルム(ブローニーフィルム)を90%以上使ってきた僕にとって
いきなり35mm判(ライカ判)をメインで使っていくことにはかなり抵抗がありました。

かつて、ポストカードほどの大きさのものでも、
製版して印刷にすると、35mm判の仕上がりはとても悪いものでした。
そのことを恐れて僕は長いことマミヤM645→ハッセルブラッドと使っていたわけです。

そのために、僕は風景に35mm判を使うなどと全く考えて来ていなかったのです。
中判信仰ですね。

しかし、その頃からコンピューターの性能、スキャナの性能が飛躍的に高まり
丘のうえの小さな写真館内でも製版ができるようになると、
35mm判からでも十分満足してもらえる品質の作品が創れるということがわかりました。

このことにより僕はカラー作品ならば
中判カメラではなく、35mm判のライカで撮影することが多くなっていきました。

このことはもちろん、ライカという小型カメラの使いやすさ、魅惑的なレンズ群にも起因することですが
中判がなくとも、僕のように大型印刷物を創らない限り中判カメラが不要で、
場合によってポストカードレベルの引き伸ばしでは
ハッセルブラッドよりも、ライカで撮影したフィルムの方がより美しく仕上がることを見出したのです。

ただ画質の高さだけを取り出せば
ハッセルブラッドのツアイスのレンズの方がライカレンズよりもトータル的に優れていると感じられることも多く
それが中判というフィルムの大きさまでをも加味すると、
画質的にはハッセルブラッドが圧倒的に美しく描写できるわけです。
ハッセルブラッドのツアイスレンズが優秀なことを証明した端的な例が
この『白砂青松』という作品です。

この場所をぼくはたいへん気に入って、R型ライカもハッセルブラッドも出して
同時に撮影を進めていました。
この時、ハッセルブラッドでは右の岩陰、つまりシャドー部の岩と
青い海の両方が見事に両立して表現できましたが
R型ライカではあまりのコントラストの高さのために岩陰はすっかりつぶれ
全く美しいフィルムとはなりませんでした。
しかも、カチッとした安定した写りという点では
ハッセルブラッドは格段に素晴らしかったことを
よく覚えています。

こういったところ以外でも、ハッセルブラッドの方がより美しく写せることが多々あり、
ハッセルブラッドをあまり使わなくなったことは本当に残念であります。

しかし、僕には助手がいるわけでもなく
歩き回る撮影が多くなってきたので、
メイン機材を思い切ってR型ライカに変えたのです。

ハッセルブラッドの可能性
こうして無念にもサブとして考えるようになったハッセルブラッドですが
上記のように、場合によってはR型ライカを上回る高いその品質や
6×6判という清楚で美しいプリントが制作できるということなどで
なかなか未練がましいものです。

また品質だけでなく
その高い精神性、ハッセルブラッドが好きであることのために、捨てがたいものがあります。

それゆえ今の僕には
ハッセルブラッドを手放すことだけはどうしてもできず
サブとして、つまり一部の白黒及び星の撮影、夜景の撮影に限定して用いていこうと位置づけました。

無論、R型ライカと同時に使っていけるほど器用でもなければ
そう手が何本もあるわけではありませので
無理を承知のことです。

そんなわけで、僕はハッセルブラッドの可能性として
一部の白黒の撮影と星の撮影、夜景の撮影に限定して存続させていき、
時間のあるときには可能な限りハッセルブラッドも活躍させていく
というスタンスを決めました。

ハッセルブラッドと写真制作

こうして丘のうえの小さな写真館ではR型ライカを中心に写真作品の制作を行うこととしましたが、
R型ライカだけでは主に星の撮影白黒の撮影、夜景の撮影で不足を感じることは否定できず、
そのためハッセルブラッドは星の撮影と白黒の撮影、そして夜景の撮影に限定して使っています。
星の撮影
星の撮影では高感度フィルムを使うことが多く
ライカなど35mm判では星の撮影に高感度フィルムを使うと、
フィルムの粒子が荒れてきて、なめらかさを損なうようになります。
この粒子の荒れはたいていの場合良くない結果をもたらすために、
高感度フィルムを使う星の撮影にはハッセルブラッドを使います。

また、ライカに比べてハッセルブラッドは同じ画角を撮るときに
焦点距離の長いレンズを用いますので
その分、解像力などが上がり、非点収差の少なさなどと相まって
大変綺麗な星空撮影ができます。 

ただ、この粒子の荒れはなんとなく非現実的な、メルヘンティックなムードも感じさせてくれますので、
悪くない場合もあります。
 
また、ハッセルブラッドの場合、

中判でありながら非常に明るいレンズがあること

ファインダースクリーンが明るく、スクリーン上で高倍率ルーペを使うと
ピントの検出が容易であること。

またファインダーが明るいために、
スクリーン上で見る星空が格別に美しいということ
(僕はアイピースで見る星空よりもファインダーで見る星空の方がより深く心に印象深く残ります。)

同じ画角を撮るにも長焦点レンズを使うために星がたくさん写るなどのメリットがあります。
 
 中判カメラでありながら軽量コンパクトで電池などの心配がないので
星の撮影にはもってこいです。
白黒の撮影
白黒写真の場合には、ライカと異なった落ち着いたムードの白黒写真を制作できます。
またハッセルブラッドのツアイスレンズは解像力&階調の豊かさに優れていて
これと微粒子フィルム(イルフォードパンF 等
)の組み合わせにより、
4×5判に肉薄する画質の高いプリントの制作ができます。

もちろん、全紙以上になると、
ハッセルブラッドの方が4×5判に比べるとシャープ感が損なわれますが、

その総合的な撮影のしやすさやフィルムの扱い安さなどを考慮すると
僕はハッセルブラッドを使いたいと思います。

 そういうわけで、僕はハッセルブラッドでの白黒プリントには
格調の高さを求め、
ライカには
「未完成」な独特のプリントの雰囲気を求めます。
 

夜景の撮影
夜景の撮影では、僕の場合特に函館夜景の撮影ということになります。
僕は夜景の撮影にはコントラストよりも解像力の高い表現を求めます。
が、この時ハッセルブラッドのツアイスレンズの優秀さは本当に見事だと思っています。

主に、函館夜景には
ディスタゴンCF50mmf4FLEを使うことになるのですが、
このレンズはレトロフォーカスということを忘れさせてくれるほど
周辺まで画質が高く、非常に満足させてくれます。
ハッセルブラッドの長所


軽量で6×6判として可能な限りのコンパクトさを実現している。

電池を必要としない。

ボデー、レンズ共に、堅牢なマウント。何度レンズ交換をしてもへこたれない。

ボデーの手触りの感触がとてもいい。

マガジンが交換できる。(カラー、白黒、高感度と、様々なフィルムを瞬時に交換できる)

フィルム交換が中枠式になっていて、フィルム交換がしやすい。

バックシャッターの閉まるときの音が魅力。

シャッターボタンについたT機構によりレリーズがなくても長時間撮影ができる。

アキュートマットスクリーンが実に明るく、綺麗な見え方をする。

6×6判にも6×4.5判にもなる。(6×6判と6×4.5判の中間のフィルムサイズも想定しながら撮影できる)

レンズシャッターであること。カメラ側にシャッターのあるフォーカルプレーンの場合、このシャッターが壊れるとその次の瞬間から完全に撮影できないという事態に陥るが、シャッターがレンズ毎についているため、一つのレンズシャッターが壊れても致命傷にはならない。ただし、レンズシャッターの場合には、レンズシャッター毎に微妙な差が出て、露出が安定しないという弱点もある。

ミラーを上げてもレンズとボデーが連動しているので、ボデー側のシャッターが切れる。

初心者にも機構上の説明が親切である。

優秀な明るい魚眼レンズ、フィッシュアイディスタゴン30mmf3.5がある。中判カメラの魚眼レンズでありながらF3.5の明るさを誇るが、その性能の高さはマミヤM645のフィッシュアイセコール24mmf4を完全に越える。特にフレア&逆光の強さなどで。

超広角レンズにビオゴン38mmとディスタゴン40mmの二つの選択肢がある。

■特に優秀なマクロプラナー120mm、ゾナー180mm、ゾナー250mmスーパーアクロマート、テレアポテッサーCF500mmf8という優秀なレンズがある

350mm、500mmという望遠系のテッサーレンズの存在。(レンズ構成が少なく抜けの良さがすばらしい。)

僕の場合、星の撮影が多いので、明るいFEレンズの存在が有り難い。例えばプラナーFE110mmf2とかゾナーF150mmf2.8 とかディスタゴンFE50mmf2.8とかです。
 特に
プラナーFE110mmf2は大変素晴らしいレンズで、解像力などでは特に度肝を抜かれます。

ハッセルブラッドの短所

機構上、ミラーアップが一度しかできない。

プリズムファインダーなどウエストレベルファインダー以外のファインダーがとても使いにくく見にくい。
そのためウエストレベルファインダーでの撮影となるが、この時、露出計を別に用意しなければならない。

プリズムファインダーには一応 露出計が使えるものもあるが、EV値をレンズの指標に合わせて移し替えたり、ファインダー内部にシャッター速度や絞りの表示ができないことや暗いところの露出測定ができなかったり、平均測光(中央部重点平均測光ではなく!)しかできず、部分測光ができないなど、露出の測定能力が低い。

500シリーズにズームレンズがない。

一眼レフタイプなので、ミラーの作動によるブレが生じやすいので、撮影時必ずミラーを跳ね上げなければいけない。このことにより、動くものや光が短時間で移り変わるような撮影が苦手である。

多重露出機構がないために、多重露出をするには極めて慎重にマガジンと引き蓋のつけはずしを要求される。ただ、実際にこれは2〜3重露出までで、数十回に及ぶ多重露出はかなり難しい。例えば僕の場合月の多重露出を頻繁に行うが、マガジンのつけはずし方式でこれを繰り返すと、月がまるで酔っぱらったように写ることがある。ただ、2重〜3重露出まではなんとかできる

レンズシャッターにばらつきがある。

ディスタゴンCF40mmf4FLEによって撮影した夏の銀河と流星の写真。
この時、同時にライカでも同じ画角を狙っていました。
しかし、ライカは35mm判であるため、その上部まで入らず
流星は写りませんでした。おかしなことですが、
ハッセルブラッドは6×6判であるため
空や星の撮影が気持ちよくできます。
このことはアキュートマットスクリーンというファインダースクリーンの優秀さにもよるもので
その明るくきめ細やかなスクリーンの見え味は本当に格別で
例えば雲のような微妙なトーンのものまで忠実に見分け、感じながら撮影することができます。

こういったところは例えライカR9のスクリーン&ファインダーが優秀でも全く及びません。
ハッセルブラッドによる白黒の代表作品『郷愁の山河』

この作品は2005年の日本列島縦断の途上、雨の中で撮影した高知県の四万十川の流れです。
この作品のように、とても静かな雰囲気の作品を撮るとき
高い精神性のある
ハッセルブラッドで撮るべきと感じます。

ただ僕がそう思うのは
自分の生い立ちから来る心の底を流れる血のせいかもしれません。